最終的に勝つためにするべきこと

思歩も彼女のダブルスパートナーも全小(全国小学生テニス大会?)に行きましたから、2人とも小学生のときは京都でトップレベルにいたと思います。しかし、中学生になってからは次第に興味の向かう方向が変わり、結局2人とも京大に行きました。

それを見ながら、体が大きく成長する中学生以降にどれだけ本気になれるかが勝負を決するということを知りました。小学生のときのリードはどれだけ大きく見えても大した差ではありません。

勉強でも同様のことが言えます。

たとえば中1生を見るとき、中学受験をした子とそうでない子では学力的に大差です。まあ、勝負にならないと言った方が正確です。

しかし、中学受験をした子の学力って、まるで信用することができません。先日「中学受験の弊害」という題でもそのことに触れました。実際、京都のトップ校である洛南や洛星においてさえ、「やり方」を詰め込んだだけで受かったような生徒がいっぱいいます。そういう子は点を取っていても「理解している」わけではありません。

ですから、見かけの「大差」は気にする必要がありません。

その後、中学数学を学び、高校数学に入るようになってからが重要です。

ここでもし、点を取るためだけの勉強をするなら、積み上げるものは何もありません。たとえば、定期テストのための勉強などはこれに属することが多く、そのためにテスト1週間前から頑張ったとしても、それは意味を持ちません。

そうではなく、長期的展望に立って、理解を積み重ねていく勉強をするべきです。これはすぐには結果に結び付かなかったとしても、1年2年と続けていく中で大きな力になります。そして最終的にこれが一番近道になります。