中学数学の学び方について
半年ぶりぐらいで河原町に行ってきました。
今年の入試問題集を買うためです。
行く前の私のイメージでは、街は活気を失い、閉鎖されたお店も結構あり … でしたが、全然そんな感じではありませんでした。
家内の意見では、通行人は半分ぐらいになっているらしいですが、それでも私にはいっぱいの人に見えました。確かに外国人の数が減ったようには思いましたが …
お店も閉まっているところを見つけることができないぐらいでした。
大丈夫なんじゃないの … ?
さて、今日は中学数学のクラスについて書きます。
正直言って、中学数学のクラスを開講した当初は中学数学を軽視していました。
高校数学と比べて量はずっと少ないし、内容も簡単だし、誰でもちょちょいのちょいでできてしまうだろうと思っていました。
ですから、テキストも適当に作りました。基礎的なことを確認したらすぐに応用問題に入るようなものにしたのです。選んだ問題も内容をしっかり吟味したわけではなく、それこそ適当に選びました。
ですが、どうもこのテキストの問題に苦戦する生徒が多いことに気付いたところから、今の方式に変えました。つまり、公立中学での授業を補佐する目的で作られた市販の問題集で一通りを学んでから稲荷塾のテキストに入るのです。その市販の問題集はの内容は簡単です。週1回2時間の授業により約半年間で中学数学全般をやってしまうことができるぐらいです。予習はなく、宿題もほとんどないと言ってよいぐらいです。これが終われば稲荷塾のテキストの難しい問題で頭をひねるわけです。
もう少しぶっちゃけると、この方法もしっかりデザインしたわけではありません。まあ、成り行きでそうなったというか …
ところがこのやり方で学ぶと、稲荷塾での苦戦グループ、要するに落ちこぼれ気味の生徒でさえ公立中学では学校でトップの成績をとるようになったのです。
もちろん優秀な生徒は、たとえば今中学3年生で、中1後半から数ⅠAに入り、中2の1年間で数ⅡBと数Ⅲを学び、今は演習のクラスに入っていて、堀川の高2のトップの生徒でも歯が立たないレベルに到達した子がいます。ここまで優秀でなくても、中2で数ⅠAに入ったときは大苦戦したけれども、中学数学自体は楽勝になり、高校受験では北野や堀川に進んだ生徒もいます。稲荷塾では中2から高校数学に入るのが基本で、中2の間に数ⅠAを学んでしまって中3から高校受験の勉強をするのが標準コースです。しかし優秀な生徒の場合は数ⅡBまで学ぶこともありますし、特に優秀だった場合は数Ⅲまで進むこともあります。上に書いたように演習まで進む子は滅多にいませんが。
少し話がそれました。
稲荷塾方式で中学数学を学べば、塾内で落ちこぼれ気味だったとしても中学数学自体は楽勝になり、その結果、トップ高校に合格するようになる、ということです。
なぜでしょうか?
それは公立中学での数学の学び方がおかしいからです。あまりにも進度が遅く、無駄が多いのです。
例をあげると、正負の数の定義から始めて四則までを稲荷塾では1回目の授業2時間で学びますが、公立中学では4月の開講以来7月に入ってもまだ終わりません。一体どんな授業をしているのでしょうか? 全く理解不能です。
一事が万事で、公立中学ではそのようにちんたらと進んでいきます。
これじゃあ誰がやっても退屈してしまいます。
これと比較して、稲荷塾のやり方は刺激的だったということです。全体像が見えてから演習に入るので効率もいいです。
ただし、今のやり方がいいと思っているわけではありません。
公立中学のやり方よりはよかったというだけで、理想的だとは思っていません。
そこで今、中学数学の学び方の改善に手をつけようとしています。
「独習中学数学」を作っているのはその第一歩です。これができたら、この参考書に合った問題集を作りたいと考えています。
授業のやり方も見直しをする必要があると思います。
やりたいことはまだまだあります。
しかし、塾の夏休みは今日と明日の2日だけなので、順調なスタートを切るためにも演習数Ⅲのテキストの解答の解説化をできる限り進めたいです。
ということで、今日はこれからちょっと頑張ろうと思います。