入試制度改革について
入試制度が変わることについて、私が理解していることを大雑把に書きます。
もともとはマークシートのセンター試験をやめて、記述式の試験にしようということだったと思います。
すると採点に時間がかかるし、統一的採点基準を設定するのが難しいとか、一体誰が採点するのかという問題があり、12月以前にテストを実施するいう案でした。
しかしそれには現場から「高校課程が終了しない段階でのテストはだめだ」等の反発があり、センター試験と同じような日程で実施することになりました。当然、記述式の問題では採点が間に合いません。その結果、誰が採点しても同じ採点結果になるような記述式問題、つまり無意味な記述式問題になりました。
英語では外部試験を導入することになっていますが、それに反発する声も高まっています。そもそもIELTSやTOEFLに比べて英検だけが極端にレベルも国際的信頼度も低く、なんで英検がその外部試験のうちの一つになっているのかということに関して、ベネッセが儲けようとしているだけじゃないのかという批判があります。そして今回の「身の丈に合った受験」発言などがあり、かなり混乱していると言わざるを得ません。
数学の問題もチラッと見ましたが、まあひどいものです。
私の意見を書きます。
各大学がこんなのは無視すると明言すればいいです。そして自分の大学に合った入試を実施するのです。
そもそも東大・京大を受ける子と難易度が下の方の大学を受ける子が同じ試験って、無理がありすぎます。
しかしそうすると東大・京大を受験する生徒の人数が爆発する恐れがあります。それを押さえる働きをセンター試験がしていました。
センター試験の成績が悪ければ出願するのをあきらめる生徒も出てきますし、センター試験の成績順で定員の3倍を越えたら足切りをするといった形で受験する生徒の人数を調整することができたのです。
でも、そんなマイナー事項で無意味なことを続けていてはいけません。
受験生が増えたなら、大学はそれをチャンスと考えればいいです。受験料を私立並みにし(すると3.5万円ですが、採点の大変さから考えて5万円ぐらいにしても何の問題もないと思います)、そこでお金を集めるのです。5万円かける5万人だと25億円ですから、大学も少しは潤うことになります。
さてどうなるでしょうねぇ …
まあ、制度がどうなろうと、そのルールの中で勝つ道を探せばよいだけなので、結局対応力のある生徒が有利になります。
生徒にとっては批判したり、文句を言っているだけアホらしいですし。