答案で消しゴムを使いすぎるな!

松谷です。

演習問題の答案作成とかを間近で見させてもらうケースがあります。

それで、結構消しゴムを使いすぎてるときがあるなと感じるときがあります。

ダウンロード

よくあるのは次のような感じです。

 

よしこの方針で解けるかもしれない!解き始めてみよう!

しばらく進んだけど、行き詰まってしまった。。

うーん。よし違う方針にしよう。今までのを消して一から考えてみるか。

ゴシゴシ。

えーと、うーん、やっぱり難しいな。。

キーンコーンカーンコーン

ほぼ白紙。

 

こんな感じですね。

 

えーと、まず方針がちょっと微妙そうかもしれないからといって、その時点で闇雲に全部消すのはダメです。

違う方針が思いついてそちらで解ける可能性が高いことが見えていて答案の量的に今まで書いていたのを消さないとどうしようもないことが見えてるとかならいいですけど、そうでないなら、消すことはリスクでしかないです。

まず、自分が第一選択した方針で解けなさそうだなと思って方針を変えたときに、正しい方針にたどりついて解ける可能性というのは思ったより低いです。多分30%とかそれ以下とかでしょう。それなのに見切り発車で前の思考の跡を消すというのは何も答案として残せない可能性の方が高いです。

また、解けていない段階では解けていない生徒は解答の全体が見渡せていないわけですね。そうするとあなたが解けていないと思っている段階の途中で導き出した謎の式があると思うのですが、それが採点基準に絡むものかどうかは判断ができないわけですね。

また、入試など得点を大いに取りに行くべき試験については、白紙よりは何か書いておく方が絶対いいわけですね。いろいろ考えたうえですべて消して白紙になった答案というのは、最初から白紙の答案と比べたときに評価は変わりません。

また、消す前の答案で途中まで考えてたことが正答を導き出すうえで参考になる可能性も大いにあります。式そのものを利用できる場合もあれば、考え方を利用できる場合もあれば、計算結果や途中式を利用できる場合もあります。やはり消すことに意味がないです。

また、消す時間というのは案外かかります。消している間にかかる時間に焦り、消すという行為が無駄なことをしていたという感情を産みさらに焦りを産んでしまいます。ということで、状況によりますが、全体として答案がはみ出さなそうであればいらない部分にバツつけておけばよいと思います。もしくは、全体が見えた段階で初めて消したらいいかなと思います。

とはいえ、もしかしたら試行錯誤するスペースが少し足りないと感じた人もいるかもしれないので、今度の演習の時間でちょっとした計算と試行錯誤用に余分に用紙を配るのを試してみようかなと思います。もちろん第一方針を設定する前には、ある程度試行錯誤があるわけですからね。それを頭の中だけで処理できる場合もありますが、そうでない場合の方が難しい問題なると多いですからね。

 

あっ間違って2本ブログをupしてしまいましたね。。。明日はなしということにしておきます笑