学習環境を守るのも塾の務めか

松谷です。

塾で教えるときに、ある程度近い距離に他の生徒がいる場合、生徒どうしは影響しあいます。

稲荷塾の場合、集団授業形式の高校数学、個別指導形式の小学生部、中学数学とありますが、いずれもある程度、至近距離にいるので何らかの影響があります。

 

集団授業形式の場合、良い影響としては、周りのレベルや周りのやる気、ライバルの存在などに影響されて、自分1人だけで頑張るより頑張りやすくなる、というのが1つでしょう。

 

個別指導形式にしても、おーあの子はもうこんなに進んでいるのか、あの子はもう中学数学やってるみたいだということがなんとなくわかり、それにより自分も追いつきたいとか、頑張るぞ!とか良い感情が生まれることも多いと思います。

 

一方で、周りに悪影響を与える場合もあります。

不真面目でやる気がないくらいならまだましですが、

 

騒いだり、落ち着かなかったり、じっとしていられなかったり、周りに話しかけすぎたり。邪魔したり。時に手を出したり。

 

そんなときは、その子をなんとかしてあげたいという思いもなくはないですが、それよりは周りのちゃんとやろうとする子の学習環境を守ることの方が大事なのかもしれません。

 

学校の先生とかは、手のかかる子、不良の子、問題のある子、落ちこぼれ気味の子などに労力が割かれるのが普通です。

 

それが、学校の先生の大事な仕事の1つなんだと思いますし、学校とはそういうのがあることを織り込み済みの環境なのだと思います。だからこそ大人から見たときに学校の先生が大いに尊敬されるわけです。

 

ただ、私教育である塾はやはり学習環境を守るというのも大事な仕事なんだと思います。

 

きっと塾という形式上では問題のある子も、他の面できっと輝くところがありますし、塾という形式のなかでもいつか直ると思います。しかも、ある塾の形式では問題でも別の塾の形式では問題にならないということも十分ありえます。ですので、その子の根本が悪いわけでは全くありません。

 

ですが、現時点を切り取ったときに塾が対処しきれない場合には、それは学習環境を守るために、その子にきちっと対応しなければならないというのもまた事実だなと。

塾の環境に無理矢理適応させようとして、押さえつけるというのも時期ややり方を間違えるとかなりのトラウマになる可能性もあるような気もしますしね。

 

はっきり言って自分の器が小さいとも言えますし、どんな子でもうまくやっていく先生がいるのも確かでしょうからなんとも悲しい面もありますが。。。

現実だなと。。