高校受験の新しい形 part2
昨日、息子がテニス用品を買いにアプローチに行ったら定休日だったそうです。
テニスだけに「ていきゅう日」か …
さて、以前に「高校受験の新しい形」について書いたことがあります。
中1で中学数学を終え、中2から高校数学に入り、中3からか、あるいは中3の秋から高校受験の態勢に入るのが良いという内容です。
ちょうど今年、稲荷塾からこの方法で数Ⅲまで学んだ生徒が1人と数ⅡBまで学んだ2人が堀川に受かりました。そしてもう1人、数Ⅲまで学んだ生徒が膳所に受かりました。
数Ⅲまで学んだ生徒2人は新年度からは演習のクラスに入ります。数ⅡBまで学んだ2人は、忘れていることも多いからという理由で数ⅡBからやり直します。いずれにしても、高校受験をした一般の生徒に対してすごく有利なスタートを切ることができます。
これがこの「新しい方法」のメリットです。
高校受験をして高校生になってから高校数学を学び始めると、高校課程を一通り終えるのに時間がかかり、結果として演習の時間が短くなります。ところが、中学生の間に数ⅠAまで済ませておくと高校に入ってからは数ⅡB以降から始められるので、十分な演習時間を確保することができるのです。
そして、勉強する内容を見るとき、中学数学を全部合わせても数ⅠAよりもボリュームが少ないので、その中学数学に中学の3年間を充てるのはあまりに無駄が多いのです。数ⅠAに入る方がはるかに刺激的だということです。
さらに高校受験の難しい問題は、中学数学の範囲で考えるから難しいのであって数ⅠAを学んだ立場から見れば容易であるというようなことは少なくありません。これは、もともとは数ⅠAの範囲の問題だけれども中学数学で扱えるものを高校受験の問題として作っていることがあるので、必然的にそうなります。
結論として、「高校受験に全力投入」は良くないということです。多少の余力を残して、多少の余分を学んで受かるべきだと主張しているのです。
この「新しい方法」が徐々に浸透していくことを願っています。