ちょっと学問

高校の日本史の教科書から坂本龍馬の名前が消えるそうですね。

ちらっと記事を見ただけなので、いつからなのかとかいった詳しいことは分かりません。

でも、そうするのが当然な気がします。

坂本龍馬と言えば司馬遼太郎の小説で英雄化され、何となく人気がありますが、彼に大志があったわけではなく、単なる武器商人だったというのが真相と思うからです。

私が学んだところによると、彼個人が大金を動かせたはずはなく、グラバー商会の手先として動いていただけなのです。そして、そのグラバー商会は、その前身が中国をアヘン漬けにしたことでも分かるように、日本の弱体化を図り、テロリストたちを支援したわけです。

歴史は、勝者が自分の都合の良いように書き換えるので、注意深く見ないと本当のことが分かりません。

私もずっと幕末の志士たちのファンで、特に吉田松陰は大好きでしたが、それはドラマ化された小説を通してそのように理解していただけで、事実は違っていたと最近気付きました。

 

しかし一方では、特定の思想をもって歴史を解釈しようとするのも危険です。場合によっては非常に偏った見方をしている場合もありますし。ですが、そういう見方が実際上ちまたにあふれており、ある一定の根拠をもって述べられており、説得力もあり、面白いのも事実です。

ということで、真実を見極めるのは非常に難しいです。それに、思想的に偏らないということも事実上不可能です。

 

う~む、

 

ところで昨日、数ⅠAの授業でコーシーシュワルツの不等式の話をしました。

これは2つのベクトルについて、絶対値の2乗の積が内積の2乗より大きいと主張しているわけですが、何と、2次元でも3次元でも、それから4次元 … でも成立します。

4次元って一体何ですかねぇ?

x軸、y軸、z軸のどれとも直交する座標軸ってどこにあるのでしょうか?

その4次元空間で2つのベクトルのなす角って、どんなんでしょうか?

ちょっとイメージできませんが、数学的には2次元や3次元のときと同じように定義できるから不思議です。

そして今、物理学の最先端では、この世は11次元空間になっているという見方が主流になって来ています。そうすればさまざまな物理現象を数学的に説明できるというわけですが …。

 

数学や物理のように真理を追究している学問でさえ、過去の見方は誤っていたと認識されるような転換が何度となく起こってきました。

 

そうそう、生物だってそうですね。

どのように生命が誕生し、どのように進化したかは想像するよりはるかに複雑です。

たとえば、「道具を倉庫に入れておいたら台風が直撃し、その結果ジャンボジェットができた」などと言えば、誰でも嘘だと思いますが、最初の単細胞生物が誕生するのはそれ以上に困難な出来事なのです。

それを「さまざまな偶然が重なって生命は誕生した。そして長い年月をかけて、エントロピーを減少させながら生命は進化した」なんて説明されたら、笑うしかないですよね?

だから学べば学ぶほどに、進化論なんてな信仰を信じることはできません。

これもいずれ大きなパラダイムシフトを起こすことになるだろうと思います。

 

ということで、世の中は変わろうとしています。

しかしその前に、我々自身が内的にも外的にも成長することが必要だし、学生諸君にはまず、一生懸命勉強することが大切なんじゃないかと思うわけです。

 

まっ、今日も頑張って行きましょう!