授業を大切にする

塾側からすると、授業を大切にしてほしいいし、そうしている子は伸びると感じています。

では、授業を大切にするとは具体的にどうすることか、それは2つあります。

1つは休まないことです。

定期テストだからとか、いろんな理由ですぐに休む子がいます。

そういう子は伸びません。

ひとつには定期テストが、というより定期テストのための勉強が学力を伸ばすためにそんなに有効ではないからです。

直前に詰め込むようなやり方は、終わってみれば、きれいさっぱり消えてなくなります。

そうではなく、計画的に準備し、学校の定期テスト前だろうが、定期テスト中だろうが、塾を休まないようにしてほしいのです。

ですから、もう一つは、塾をすぐに休む子は、こういう自己管理能力が低いということを自ら認めているようなものだと思うのです。

ということで、授業を大切にすることの1つ目は授業を休まないことです。

2つ目は1問1問を大切にするということです。

演習の授業では4問を予習してきて、授業ではそれの解答を確認し、私がポイントを説明し、その後2問プラスアルファーの演習をします。

この中で、予習してきた4問の解答を確認するための時間は人それぞれです。たとえば、4問中自力で3問解けていたということになれば、10分程度で解答を確認してしまうことができます。それに対して4問とも解けなかったのであれば30分はかかることになるのです。

じゃあ、早く確認できた子はみんなが確認し終わるまでの間は何をしているのでしょうか?

もちろん、次のページの問題の予習を始めていても構いませんし、多いパターンは全体を見直しながら、説明が始まるのを待つというやり方です。

しかし、私が勧めるのは、できなかった問題をもう一度解くことです。

今、解答を見て納得したばかりであっても、実際にやってみると詰まるところが出て来たり、どうして解答のように発想したのかが疑問に感じられたり、次には本当に自力で解けるのかと不安を感じたりと、学ぶべきことはいっぱいあります。

できるようになる子はこの効能を知っています。

即、解き直しを始めます。

これが1問1問を大切にするということです。

これは演習の授業でなくても同じです。

新しく習ったことを、今度は自分で書いてみるのです。

見て、聞いて納得したことを再現しようと思えば、意外にも、自分が納得したレベルがそんなに高くなかったことを知ることになります。

だから、稲荷塾のテキストは非常にシンプルです。

つまり、問題数が少ないのです。

なぜでしょうか?

これは、骨組みがよく分かるようにと練りに練った結果です。

1問1問を大切にしてほしいのです。

 

以上授業を大切にするということについて書きました。

まず、授業を休まないことと、それからテキストの1問1問を大切にしてほしということです。

伸びていける人になってほしいです。