いよいよ11月

受験生たちの目の色が変わって来ました。

いよいよ11月に入るからです。

11月には重要な模試がたくさんあります。オープン(河合)、実戦(駿台)がメインですが、この段階でのマーク模試も重要で、センターに不安なく臨めるかどうかの目安になります。また医学部を受験する生徒にとっては適当な模試が選びにくい中で、駿台の全国模試は問題のレベルと受験する生徒のレベルがある程度近いので、ここでの結果によって本番での結果を占うことができます。

そういう意味で、11月は3回ないし4回模試を受けることになり、一つの山場であると言えます。

本当はできるだけ受ける模試を絞って、1日をフリーに使うことができる日曜日を有効活用することが大切です。たとえば、京大の理科だと3時間の受験時間になり、きっちり3時間測って、一人模試をするなどということは、日曜日以外では難しいのです。また、やりっ放しでは力が付かないので、日曜日に固めて復習するのも効果的です。

ですが、この時期に自分がどの程度の位置にいるのかを知ることも同様に大切で、11月の日曜日が模試でつぶれるのは、ある意味仕方のないことなのです。

このところの授業を通して、今年もその時期が来たなと感じています。彼らの集中度が上がって来ているのです。

そうすると、これまでの演習ではなかなか手が付かず、うだうだしていた子が、急に手が伸び出したりして、オッ! と感じるようなことが起こり始めています。

実際、できるかどうかは集中力の差であることも多いのです。

稲荷塾では入試で必要な技術は全部伝え切っています。ですから、できなかった問題でも、解答を見て、それでも分からないなどということはありません。多くの場合は、なんだそういうことか、などと思うのです。でも、じゃあ、それが自分で解いているときに見えるかどうかとなると、それは集中力の問題になって来るのです。

それと、分かっているつもりのこととできることの違いも知っておく必要があります。深く理解することが大切で、それが浅いと、問われたときに、えっと …  と一呼吸おかないと出て来ないのです。瞬間的に出て来ないとダメです。そうじゃないと、あれとこれを組み合わせて … という思考ができないので、結局現場では使えないのです。

ですから、やるべきことはいっぱいあります。それをしないで、幸運を期待するだけでは勝てません。

まあ、頑張ってほしいですねぇ!

そうして頑張ったことが、将来必ず活きます。

私も集中力を上げて行こうと思います。