中学受験vs高校受験

⏱ 更新日 2026.1.31

中学受験をして入る中高一貫校と高校受験をして入る高校では、大学受験を考える上での課題が違います。

中高一貫校では中学入学後、生徒の勉強へのモチベーションが大きく下がることが課題です。

下がる理由は明らかで、小学生が遊びたいのを我慢して受験勉強してきたことへの反動です。

もちろん、大学受験は6年後の遠い先なので、これをモチベーションにすることはできません。

クラブ活動等の楽しいことがいっぱいあり、心はそちらに流れます。

さらに、勉強の仕方が変わり、その変化に対応するのが難しいです。
中学受験ではすることやその量、タイミングなどを塾が細かく指定し、生徒はそれをこなしていればよかったわけですが、中学入学後は自分で計画し、自己管理して実行しなければならず、これは簡単なことではありません。

結果として、宿題と定期テスト前の詰め込みのみが家庭学習のすべてになる生徒が多くなります。
そういう、点を取るための勉強は浅く、学んだ内容はすぐに消えていきます。
そうではなく、長期的計画に基づいた、「理解を積み上げる勉強」へと転換していく必要があり、中高一貫校では勉強へのモチベーションを上げることが課題になっています。

一方、高校受験のある高校では、高校数学を学び始めるタイミングが中高一貫校に対して1年以上遅れています。
もし、指導要領が推奨している通り、数ⅠA、数ⅡB、数ⅢCに1年ずつをかけると、演習をする余裕がありません。

どのようにして演習期間を捻出するのか、これが課題です。

事実上、この課題に全く対応していない高校も多く、たとえば茨木高校は大阪のトップ校の1つですが、高3の11月前後に高校課程を修了するような進度にしています。
このままの進度で学習して、京大の数学が解けるようになるとは考えにくく、また、高3になってから数ⅢCを学ぶことが理科の勉強に費やすべき時間を圧迫していることも深刻な問題です。
京大理系入試では、理科でどれだけ得点できるかが合否を分ける重要な要素になっていますが、数ⅢCは相当な演習時間を必要とし、それに時間を奪われると理科の対策が後手にまわってしまうということです。

北野や堀川では、高3の夏休み前に高校課程を修了する進度にしており、中高一貫校でない高校の中では一番速い進度だと言えますが、高3になってから数ⅢCの新しい単元を学ばなければならないという意味で、十分な演習期間を確保しているとは言えません。

結果として、高校受験をした高3生の受験勉強は命懸けと言ってよいほどに忙しいものになります。

以上、中高一貫校と高校受験のある高校の課題を書いてきましたが、稲荷塾の反転授業は両者の課題を解決します。

反転授業では、一般の数学の授業の無駄を省くことで、2倍の進度を実現したので、高1から高校数学を学び始めたとしても、高2の中ほどで高校課程を修了することになり、十分な演習期間を確保することができます。

つまり、高校受験のある高校の課題を解決します。

中高一貫校の生徒に対しては、効率を上げること以上に、理解を深めることを目指します。

すなわち、半年で数ⅠA全部を学ぶことができますが、数ⅡBへの進級基準を満たす生徒は稀で、もう半年、2回目の数ⅠAを学ぶことになります。
結果として、数ⅠAに1年をかけることになりますが、通常授業で1年学ぶのとは比較にならないぐらいの深い理解に到達します。

理解が深まると勉強が楽しくなり、モチベーションが高まります。
また、この1年で「理解を積み上げる勉強」の仕方を確立することができ、自分が考えたことを人に伝えるための記述の基礎も身につきます。