作文・小論文の案内

作文・小論文の案内

 作文・小論文の勉強は、自分で考え、自分なりの考えを述べられる子を育てる勉強で

す。指導目標は、作文を通じて「読解力」「思考力」「作文力」の3つの力を育てるこ

とです。

1 読解力

 読解力には、2種類あり、1つは速さの読解力、もう1つは深さの読解力です。速さの

読解力は多読で身につくので、読書をすることが大事です。深さの読解力は、精読によ

って身につくので、難しい文章を理解できるまで繰り返し読み込むことが必要です。

 作文・小論文教室では、読解力を身につけるために、読書と音読に取り組みます。

読書は、基本的に好きな本を読むとよいです。読書習慣がない場合は、1日30分と決

めて読ませてください。いつも読みかけの本があるような生活が望ましいです。授業が

ある日は、読みかけの本を教室に持ってきてもらい、チェックします。

 音読は、1週間同じものを繰り返し読みます。教室に来たとき、次回教室に来るまで

の間の音読教材を渡します。かなり難しい長文を選んでいるので、数回読むだけでは理

解できないかもしれませんが、繰り返し読むことによって、理解できるようになります

。毎日10分、繰り返し音読をする宿題を出します。朝ご飯の前とか、夜ご飯の前とか

、宿題をする前とか音読をする時間を決めて習慣にしてください。難しい漢字しかルビ

をふっていません。読めない漢字はルビをふってかまいません。

2 思考力

 思考力を身につけるためには、家庭での対話が必要になります。家庭でも、機会ある

ごとに、どう考えているのかを聞き、少しでも自分の考えを述べたらほめて認めてあげ

てください。私たちには自分から進んで言えないことがたくさんあります。「自分の考

えを言いなさい。言わなければだめ。」と脅さず、言葉足らずであっても、考えるよう

に導いてあげてください。自分から進んで考えるためには、周りが対話を心がけ、楽し

む雰囲気を作ることが必要です。子供たちが毎日音読している教材や本をぜひ、話のネ

タにしてください。音読教材は、大人が読んでも考え深い内容のものを選んでいます。

長文の内容から身近な似た話をおもしろおかしく話してあげてください。どんなテーマ

であっても、親が自分なりに考えて楽しく話してくれることで、子ども自身も自分で考

え、話す楽しさを身につけていきます。

 繰り返しの音読で、長文の内容を理解し、説明できるようになると、感想や似た話が

話せるようになります。誰かにわかってもらおうと話すことが、考える力をつける勉強

になります。おもしろく話をして、じっくり聞いてあげてください。

3 作文力

 作文力は、毎週、作文・小論文を書くことによって身につけていきます。

 まず、構成用紙を使って作文の流れを考えます。構成用紙には、流れの他に、入れる

表現や題材、目標字数などを書いた項目欄があります。宿題で書くときも、初めに項目

欄を確認して、構成用紙にメモをしてから作文を書くようにします。

 添削は基本的によいところをほめます。家庭でも、子どもが書いた作文・小論文は、

どんどんほめてあげてください。

 作文・小論文の勉強は、書く勉強と思われがちですが、土台となる読解力や思考力を

養う勉強を並行してする必要があります。子どもたちは、毎日、音読10分と読書をしま

す。簡単なようで毎日続けることは大変です。温かく励ましてあげてください。

 また、作文・小論文は、評価の難しい、成果のでにくい勉強です。そばで見ていて、

不安になることや疑問がわくことも多々あると思います。気軽にお問い合わせください

【主な課題】

小学校3年生 課題作文・自由作文・感想文

小学校4年生 課題作文・自由作文・ことわざ作文・感想文

小学校5年生 課題作文・自由作文・ことわざ作文・感想文・中学入試問題

小学校6年生 課題作文・自由作文・感想文・中学入試問題

中学校1年生 小論文・感想文・高校入試問題

中学校2年生 小論文・感想文・高校入試問題・大学入試問題

中学校3年生 小論文・感想文・大学入試問題

                           

【勉強の流れ】

教室に来る水曜日  教室に来て、説明を聞いたり質問をしたりした後、教室で作文を

   ★持ってくるもの  音読の長文・読みかけの本・筆記用具・作文用紙

それ以外の水曜日は宿題がでます。

   ★宿題は、最初に構成用紙を書き、それを見ながら作文用紙に書く。書けたら、

構成用紙と作文用紙を封筒に入れて郵送する。1週間以内に郵送で返却されま

す。

    宿題は水曜日にしなければいけないわけではありません。学校の授業や習い事

のことを考えて、自分が一番書きやすい日に宿題をするとよいです。

    宿題は、小学生は60分、中学生は90分以内で書きます。それ以上時間を書ける

必要はありません。途中まででよいので送ってくるようにしてください。

   ★封筒と作文用紙(原稿用紙)は、初回に見本を渡します。サイズは違ってもか

まいませんので、各自用意してください。

   ★家で作文の宿題をしていてよくわからなくなったら、メールで質問してくださ

い。