稲荷塾について

稲荷塾について

高2・高3の2年の演習期間をとるカリキュラム

 稲荷塾は数学専門塾であり、大きな特徴の1つはそのカリキュラムにあります。
入塾の時期にもよりますが、中1の終了時点までに中学数学を学び終え、中2から高校数学を学び始めるのを基本としています。そうすると、その後高校課程を一通り学び終えてから少なくとも2年間の演習期間がとれ、余裕を持って大学受験に備えることができます。
 高校受験後に入塾する場合は、高1の1年間で数ⅡBまでを学習し、高2から演習を始めます。数ⅢCは高2の下半期に演習をしながら学習し、入試で問われる基本知識がそろった状態で受験学年を迎えます。
 

大学受験に向けた2段階の演習

 演習クラスは2つの段階に分かれており、第一段階では入試で問われる基本的な知識と技術を完成させ、阪大・神大などで出題される標準問題が解けるようにします。このような入試の標準問題が解けるようになるまでに、一般的には1年間程度かかります。
 次の第二段階で東大・京大の入試問題が解けるようにします。東大・京大の入試では「知らないこと」「抽象的であったり、設定が複雑であったりして意味がわかりにくいこと」などが問われます。これを分析し、解法の糸口を見出すための技術を身に付ける必要があり、そのトレーニングにも1年間程度かかります。これらの2段階の演習で、東大・京大レベルの入試問題が解けるように準備します。
 

稲荷塾の反転授業

 通常、教室で新しいことを学び、家庭学習でそれを定着させますが、稲荷塾ではこの教室での学習と家庭学習の役割を反転させ、家庭で参考書を用いて新しいことを学び、教室ではそれを実際に使えるようにするための授業をします。使用する参考書は、中学数学クラスは「最速最深中学数学」、高校数学各クラスは「最短でマスターする数学」です。

稲荷塾の出版書籍

 反転授業のメリットは2つあります。1つ目は、授業の効率化です。一般の授業では「板書」とそれを「ノートにとる」ための作業の時間が授業時間の約半分を占めます。反転授業ではこの作業の時間が必要ないため、非効率が劇的に改善されます。その結果、2倍以上の進度、つまり、中学数学・数ⅠA・数ⅡB・数ⅢCのそれぞれを半年間で学ぶことができます。
 2つ目のメリットは、自力で実行するのが難しい部分を教室でできることです。新しいことを学ぶことと、それを使えるようにすることを比べると、後者の方が圧倒的に難しいです。使えるようにするためには自分の理解の中でどこが曖昧であるかを明確にしなければならず、これに気付くのが容易ではないからです。稲荷塾の反転授業ではこの難しい部分を教室で行います。すなわち小テストを通じて理解が甘くなりがちなところを指摘し、その上で演習をするので学んだことを使えるようになるスピードが加速します。
 結果として、一般的な授業で一年間かけて学ぶより半年間反転授業で学ぶ方が良い成績をとるようになります。
 ただそれでも、中学生の多くにとって、数ⅠA・数ⅡB・数ⅢCをそれぞれ半年で学び次に進むための基準を越えるのは難しいです。その場合は同じクラスを2回繰り返すことにより、高確率で合格点を取れるようになっています。
 

通信講座

 稲荷塾の反転授業は画期的な方法で授業効率を劇的に向上させたと言えますが、このシステムはオンラインでも実行できるので2021年春から通信講座を開講することになりました。
 
通信講座
 

稲荷塾に合う生徒の特徴

 稲荷塾は、高いレベルを目指し、自分の意志で勉強をする生徒にとって良い学習環境を提供することを目指しています。具体的には上記の授業システムに加え、授業前や土曜日の14時から21時に自由に質問できる環境を整えていることが特徴的です。
 また、大学受験のためにガリ勉するようなやり方はダメだと考えており、クラブ活動などにも積極的に取り組んで、人間としてバランスよく、心身ともに健康に育ってほしいと願っています。そのために、高3生を対象とした演習数ⅢCのクラス以外の中学数学・高校数学の各クラスは19時以降に始まり、授業回数は週1回にしています。

 


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