伸びるための勉強法

西の丘に行って、西田師匠に挑戦して来ました。

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今日の師匠はいきなり半袖シャツに短パン。

これを見て、今日は勝てないことを悟りました。

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セカンドセットは競ったもののタイブレークできっちり倒されました。

 

さて、昨日は数ⅡBの2021年度の1回目の授業でした。

初めて稲荷塾の授業に参加する生徒もいたので、勉強の仕方等についても話しました。

その中で、コードネームシュンカイの話は興味を引いたようです。

これは高校生になってから急激に伸びた生徒のことです。

まず、どのぐらい伸びたかですが、おそろしく伸びました。

彼は中2のとき数ⅠAの授業を2回受講しました。そのときは全然ダメでした。

通常、2回目の受講時は1回目のときと比べてかなり成績を上げます。数ⅠAから数ⅡBに進む基準は河合塾の全統高1模試で偏差値70程度ですが、1回目の受講時にこの基準に届かなくても2回目にはそのレベルに到達する生徒が多い中、シュンカイはほとんど伸びませんでした。まるでダメだったと言ってよいと思います。

そして中3の1年間は高校受験のために稲荷塾を離れ、高1になってから進学校とは言えない高校に受かったと言って戻って来たのです。

本来、このパターンで学ぶ生徒は高1で稲荷塾に戻って来てからは数ⅡBのクラスから始めます。数ⅠAを中2で2回しているので。

ですが、シュンカイの場合、それは無理だろうということで数ⅠAからやり直すことになったのです。

しかし、ここから彼の快進撃が始まりました。数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲをそれぞれ半年で仕上げて、高2の9月から演習1に入りました。そして、演習1の最後に行う直前演習ではずば抜けた成績を取ったのです。

演習1には高3生の受講生もいるので、最後に直前演習があるわけですが、高2生も受験生の気分になってこれを受けます。さらに演習2の生徒の一部も演習量を増やすためにこれに合流してきます。その中で、高2のシュンカイの成績は東大理Ⅰに受かった高3の前澤君とトップを競り合う感じで、全くの互角だったのです。

 

なぜこうなったのか?

 

全くの謎です。

 

ただ言えることは、シュンカイはしっかり復習していたと思います。

出来なかった問題について、「解答を目で追って、納得したらオーケー」では甘いのです。納得した後、解答を閉じて自力でそれを再現すべきです。

そうしたら、途中で詰まることもあるし、再現できたとしても、なぜそうするのだろうかと疑問に感じるところも出てくるのです。別のやり方じゃダメなんだろうかと思うこともあります。こういう考察を経て、その1問を学んだとなるのです。

さらに演習クラスでやるような入試レベルの問題については、ある程度の期間をおいて、もう一度解き直すということが重要になります。

できなかった問題をストックしておいて、夏休みなんかにもう一度解き直してみた場合、半分も解けないのが普通です。これは私自身の経験談です。

こういう経験をすると、解答の読み方自体が変わってきます。「分かった」と思うこと自体に疑問を感じるようになるのです。次に似たような問題に出会ったときに、はたして自分は解けるのだろうかと考えるようになるのです。

「分かった」にもいろんな次元があり、単にやり方が分かっただけでは浅いということです。

 

ん?

テニスもこんなふうに考えて練習したら強くなるってか?