松谷の中学受験は?(後編)

松谷です。

アイキャッチ画像は、6年の夏から勉強スタートして、女子学院中と慶應中にうかった芦田愛菜ちゃんです。どっちもすごい難易度です。

さて、

松谷の中学受験(前編)

の続きです。

 

まずは、ラサールの受験でした。

正直受けにいくのも面倒くさかったのですが、それより何より問題だったのは、僕は飛行機に乗ったことがなかったということでした。

元々乗り物には弱かったのですが、飛行機はそれに加えて縦の重力がめちゃ働いて気持ち悪くて吐くは、耳が詰まって耳抜きできなくて死にそうになるわで、途中からスチュワーデスさんにずっと付き添っててもらった気がします。

元々受かるかどうか五分五分くらいのラインなのに、そんな状態で受かるわけありません。

僕は見事に不合格を食らいました。

ただ、これについては、別にショックでもなんでもなかったと思います。

ただ、飛行機が嫌だって記憶だけが残りました。

 

しかし、ここからは、自分としてはすべて重要な受験でした。

 

まず、東大寺学園の受験でした。

 

ここは、家から遠いので、通うとすると現実的ではないのですが、まぁここに受かれば自信にもなるし、万が一、洛星に落ちた場合は、頑張って通おうと、決意していました。模試などでみるとまぁだいたい受かるみたいな感じだったので、気合いを入れて受けました。

しかし、いろいろと大くきなミスをしでかしてしまい、結果から言うと10点差くらいで落ちました。

落ちたこと自体はもちろんありうることだと思うのですが、それより大きな問題があったのです。

 

普通、小学生っていうのは挫折経験がそれまでないものなんです。

 

つまり、人生初めての挫折をこのタイミングで味わったのです。

 

僕は、ショックを受けて初めて1人で泣いた気がします。

 

今でも覚えています。声を殺してベッドで泣いていました。

 

本命の数日前に、このメンタルダメージを受けたのはかなり大きかったです。

 

しかも、結局、自分はまだ、どこの中学にも認められていません。

 

つまり、自分が抱いていた、強気な自信とか、自分ができると思っていたことは、幻想でしかなく、ただの誇大妄想である可能性もでてきたわけです。

 

自分の今までの行い、今までの準備の甘さ、全てを恥じました。

 

しかし、後悔してももう時間がありません。

 

なんとか立て直さなければなりません。

 

しかし、まだ、メンタルの拠り所となるものを何ももっていない子供は、1人で立ち直ることはなかなか難しいのです。

 

しかし、そのときは、確か両親と、親の友達に励まされて、なんとか気持ちを持ち直した気がします。

 

確か、なんか、親の友達が、「昨日、わたしの夢でまなぶくん洛星と洛南受かってたで!」といってくれたのを何故か「あっそうなんやぁよかったぁ」と信じてしまった気がします。

 

そして、そのおかげで、洛星、洛南はなんとか受かることができて、無事なんとか洛星に進学することができました。

 

僕は、中学受験から、ある種の達成感を感じましたが、それと同時に勝負の世界の怖さも痛烈に感じました。

 

そんな怖い思いをしないように、余裕をもった大学受験がいいなとは心の隅でずっと思っていたので、早めに備えていた気がします。

 

みんなが1年とか2年スパンで考えてるところを、5年とか6年スパンで考えたならば、こんなに楽なことはないだろうなとなんとなく思ったからです。

 

ここまでの話から、中学受験に対する僕が思ったやや一般論めいたことついて述べたいと思います。

 

まず、中学受験は、親がある程度環境を準備してあげて初めて成立するものだと思います。まったく無の状態から情報もなく、子供がいきなり中学受験したいと言い出すことはほとんどないと思います。つまり、子供が言い出したら考えようか、という姿勢は基本的に中学受験はしないということとニヤリーイコールです。

 

一方で、勉強させてみたときに、子供がすごく嫌がっているようなら、無理やりやらせ続けるものでもないと思います。

 

やってみたら面白いとか、やってみたら負けず嫌いなところがでてきてのめり込んでるとか、やってみたら自信がついたようだとか、そういった変化や兆候がないようならそれはまずいサインなのかなと思います。

 

あとは、塾に技術的なことを頼ることがあるとしても、精神的なところとか、子供の細かい状態に関しては、親がきちんと把握して責任を、持って見守り続けるということです。

 

そして、そのうえで最終的にでてきた結果については、たとえ、それがどんなものであれ、すべてを受け止めてあげて、前を向かせてあげられる度量を持つということだと思います。もしかしたら、人生で最初の挫折を味わうかもしれない可能性を与えているわけですから。

 

以上ができるなら、あとの判断は各ご家庭でするべきものなのだろうなと思います。

 

高校受験上がりで死ぬほど優秀なやつも、中学受験上がりで死ぬ程優秀なやつもいっぱいいます。

 

なんとなく全体として、中学受験上がりの方が要領がよい感じで、高校受験上がりの方が人間ができてるみたいな感じの印象は受けますが、それも印象だけかもしれません。

 

データ的には、東大理科三類と京大医学部だけが、公立高校から現役で合格するのがかなり不可能に近くなっていますが、それとて、別に絶対ではありません。稲荷塾方式みたいな形でやれば可能性はあると思います。

大学受験は早めの計画が功を奏しますので。

 

皆さんに少しでも参考になればと思い恥ずかしい過去を書きました。

 

では。