多様性

ラグビーワールドカップを観て、昔の生徒が面白いコメントをしていました。

「改めて日本の生きる道は多様性だと思った。日本という概念をすぐには変えられないのが残念だけど、20年以内には変わるなと確信」

このコメントの主がどのような人かを紹介することは難しいのですが、非常に優秀であることは確かです。

それでこのコメントの内容についてですが、私も「これが日本チーム?」と初めは思いました。

サニー・ブラウンにしても大坂なおみにしても、日本人って何か、ということを考えざるを得ません。

でも、実績を出した時だけ日本人って変ですし、日本人と「外」人に分けるのも考え物です。

それで多様性か …

 

この前、吉野さんがノーベル賞を取ったことに関して「京大がアジアでナンバーワンだ!」なんて書いていましたが、いくら自然科学部門でノーベル賞獲得数がアジアで一番だからと言っても、それに魅力を感じてアジアの優秀な学生が京大に集まって来なければ意味がありません。

語学の壁の問題もあるでしょうし、現実的な問題としてそこにお金を落とさなければなりません。

昔、東大を出て大学院をプリンストンにするか東大にするかで迷っていた卒業生が、プリンストンにすれば研究員として雇われるような形になるので、学費が要らないのは言うまでもなく、生活費まで出してもらえるという話をしていました。日本ではそういうことはないですよね?

大学院に行くような年令だと一般的には社会で働いてお金を稼いでいるんだから奨学金は出さん、などという方針が出たとか聞きましたが、全く逆ですよね? そういう年令になっているのだから、お金を出して、責任ある研究をするようにと国が奨励するのが筋だと思います。

今、沖縄科学技術大学院大学が実績を上げていると話題になっています。昨年は19人の教員ポストに1500人が応募してきたそうです。生徒(研究員)も40以上の国から1100人が集って来ているようです。公用語は英語だそうですが、お金を落とすシステムを作ればこうなります。英語圏でないからできないというわけではないのです。

 

こういう話がもっとあっちこっちで出てきて、その先に「多様性」ということが起こるのだと思います。

魅力的な日本を作りたいですねぇ!