京大讃歌

日本からまたノーベル賞受賞者が出ましたねぇ!

日本の大学ランキングが下がってシンガポール大学がアジアでナンバーワンだとか言われると気分がよくないのですが、2000年以降のノーベル賞受賞者数を見ればアメリカ、イギリスに次いで日本は世界3位だそうです。その表を下の方まで見てみてもシンガポールの名前は出てきません。中国もありません。

もちろん、日本の大学も英語での授業を増やして、もっと他国の優秀な学生を集めることができるようにならないといけないとか課題はいっぱいあると思いますが、自然科学系の学問レベルはやっぱりアジアでは断トツであると思います。

それから、個人的には京大出身者であることに誇りを感じます。北野高校卒業で水泳部だったことにも親近感を感じます(ちょうど今稲荷塾に通って来ている生徒の中にも北野の水泳部の子がいるので)。

京大は法学部なんかの例外を除いて、「単位が降ってくる」と言われるぐらい「勉強させる」という雰囲気がありません。ですから平均の学力を比較したとすれば東大にかなり差をつけられていると思います。

これはまずいんじゃないか、などと思うこともありますが、これがいいという主張もあります。つまりこの自由な空気が傑出した人材を生むというのです。

何々をしなければならないというしばりが緩く、単位も取りやすいので、多くの学生はサークル活動やバイトに精を出します。だけどその一方で学問にのめり込む学生も出てきます。この前から話題にしているチューターののぶきも1回生のうちから2回生、3回生が勉強するような数学をやっていました。もちろん自力で。

だから、いいのかも知れません。

少なくとも結果を見れば、ノーベル賞受賞者数は自然科学部門では京大が一番です(東大は文学賞2人、平和賞1人を含むので、それを入れると東大が一番です)。つまり京大が自然科学部門でアジアナンバーワンです。

ちなみに京大工学部の工業化学は京大の中ではちょっと厳しいところです。今回ノーベル賞を受賞された吉野さんは福井謙一さんに憧れて京大に入ったと書いてありましたがどちらも工業化学です。それから野依さんも工業化学で研究室はむちゃむちゃ厳しいと聞きます。さらに言えば、野依さんの娘さんもそのご主人も工業化学の先生で、やっぱりとんでもなく厳しいそうです。(余談ついでに野依さんは灘出身です)

 

いや~ぁ、京大っていいですねぇ!