ストーリーを語れ!

テキストや参考書を作るとき、まず目次を作ります。

これは、伝えるべき内容を項目別に書き出すだけではなく、どのような順序で何に重点を置いて説明すればよいのかを考えるということです。

簡単に聞こえるかも知れませんが、ある程度熟練された講師でなければそれを作ることはできません。つまり、全体を把握しているだけではなく、それを一つの流れとして語れるように自分の中で構成し直さなければ、人に伝わるストーリーにならないということです。

 

先週の土曜日に「大学の教養レベルの数学の参考書を作る」ためのミーティングをのぶきとしたことを書きました。そこでは、どのような本にしたいと考えているかを私が話しただけだったので、いよいよ作業に入るにあたって上に書いたような目次の作り方を伝えないといけないと思っていました。

 

そしたら、

 

昨日、いきなりその「目次」がのぶきから送られてきました。

ちょっと驚きました。

明らかにのぶきは本気です。

これは面白いことになってきました。

 

京大の理学部は50人1クラスですが、そのうち5人ぐらい、つまりトップ1割ほどはとんでもなく優秀です。

私のときも、どうしてそんなに簡単に理解できるのか、全く謎だと思うようなやつが何人かいました。多分、そういう優秀なやつの割合は毎年大体同じだろうと想像されます。

そして、のぶきがそういうレベルの学生であることに疑いの余地はありません。

彼がどんなストーリーを語るのか、とても楽しみです。