キリオス

昨晩、というより今朝はウィンブルドンで面白い試合があったので、4時前まで観戦してしまいました。

ナダル対キリオスです。

キリオスはオーストラリアの原住民の血を引いているのだろうと思われる顔をしていますが、かねてから「テニス界は不平等だ」といったような発言を繰り返し、あらゆる既成の価値観に反発する姿勢を見せてきました。

キリオス

とんでもない才能を見せつけるかと思えば、無気力試合をしてぽっきり折れるときもあります。

一方ナダルは、若くからエリートコースを歩み続け、長年トップに君臨してきたので、当然のことながら2人は考え方が合いません。

かつて、ナダルがベースラインのはるか後方に構えてリターンしようとしているのを見て、キリオスがアンダーサーブを放ちエースを取ったことについても、ナダルは「敬意を欠く」と反発し、キリオスは「考え方が違う」と一蹴しました。

今回の2Rで2人が激突するドローを見てキリオスは狂喜し闘志を露わにしていましたから、絶対に面白い試合になると思っていました。

ちなみに2人の過去の対戦成績は3勝3敗のイーブンで、キリオスが力を発揮した場合はどちらが勝つか、全く予想ができません。

ということで、この試合だけは見逃すことができないと思い、1時前まで開戦を待ちました。

それまでは錦織やフェデラーの試合を放映していたので、それを観ながら待ったのですが、眠くて耐えられない思いでした。

ところがナダル対キリオスが始まると、一瞬で眠気が飛びました。

むちゃむちゃ面白かったです。

キリオスの本気のプレー。派手なパフォーマンス。

技術と技術のぶつかり合いであると同時に闘志と闘志のぶつかり合いでもありました。

キリオスのアンダーサーブも2回出ました。

いや~ぁ、魅力的なプレーヤーですねぇ!

気が付いたら断然、キリオスを応援していました。

最後はキリオスが少し疲れたようで、ナダルの辛勝となりましたが。

もしここでナダルが負ければ、キリオスは満足して、次の試合ぐらいでポッキリ敗退するだろうから、そうするとドロー的にフェデラーが有利になるということもありましたが、やっぱり私はキリオスが好きみたいです。

きり

まず、何かに反発しているようなこの顔がいいです。

それからアンダーサーブもそうですが、200km/h を越えるセカンドサーブでエースを取ったり、常識にとらわれない姿勢がかっこいいと思います。

そしてもちろん、天才的運動神経から繰り出される派手なプレーにも引き付けられます。

YouTube なんかで検索したらすぐにキリオスのそういうプレーを集めた動画が出て来るので、一度見てみてください。