中学数学のクラスの課題

中学数学のクラスでは1年間で中学数学を仕上げて中2から高校数学に入ることを目標としています。

今日はこれの現状と課題について書こうと思います。

まず、中学数学を仕上げる方法について確認しておきます。

  1. 簡単なプリントで中学数学全体を押さえる。(中1、中2、中3)
  2. 塾のオリジナルテキスト(かなり難しい問題を含む)で全体を学び直す。(代数、幾何、関数)
  3. 高校入試の問題で模擬テスト形式の演習をする。

これをこなすために基準となる進度が定められており、それより遅れると小テストが受けられなかったりしますが、現時点でその基準の進度から遅れている生徒はほとんどいません。

遅れていることではなく、進度が速すぎる子がいることが課題になっています。

基準となる進度によると、今週、1. の簡単なプリントの中3の入り口ぐらいをしていればよいことになっていますが、中1生のうちの3人ぐらいは1. を終了しただけに留まらず、2.のオリジナルテキストの後半にまで差し掛かっています。

こういう生徒を9月から始まる下半期に高校数学のクラスに入れるかどうかが悩ましいところです。

通常、進度が速い生徒については、3. の演習をたくさんしたり、高校数学の予習のトレーニングをしたりしてタイミングを調整していますが、この調整が長すぎると退屈してしまうのです。それで、今、オリジナルテキストの後半に来ている子についてはどうかというと、高校数学に入らずに調整すると、その調整が長くなりすぎて退屈するだろうということが予想されますが、だからと言って下半期から高校数学に入るにはちょっと準備不足という中途半端な状況になっているのです。

これをどうするかが課題です。

 

高校数学が中学数学と違う点の一つとして、覚えるべきことが多いということがあります。

ちょっと飲み込みのいい生徒であれば、中学数学まではやりっ放しでも定着していきます。でも数ⅠAに入ると、しっかり復習して演習をしないとどんどんとこぼれていきます。つまり高校数学に入ってからは勉強のシステムを作り、しっかり自己管理してそれを実行するということが要求されます。これができない場合、数ⅡBに入って破綻します。数ⅡBは数ⅠAよりはるかに覚えるべきことが増えるので、どんなに頭のいい子でもやりっ放しではダメになってしまいます。どんなに頭のいい子でもです。

ですから、高校数学に入るためにはちょっとした精神的な成熟というものが必要になるのです。

ここまで快調に進んできた生徒は明らかに頭はいいですが、そうした精神的なことまで含めて準備できるかとなると疑問の残るところで、下手をすれば、高校数学を身に着けるのに苦労し、その苦労していること自体にショックを受け、やる気をなくしてしまわないかと心配するのです。

 

まだ最終的決定まで2ヵ月ぐらいあるので、じっくり考えて行こうと思います。