小学生部の対象学年変更(補足2)

小学生部の場合、その子に数学方面の特性があるかどうかは「進度」と「学年ごとの確認テストの成績」を見れば大体分かります。

特性のある子はおおむね作業が速いです。したがってそれが進度の早さにつながります。

しかし、特に入塾当初は「作業が速い」が「優秀」につながらないこともあります。たとえば公文をしていたり、洛南の子なんかの場合はすでに先の方まで進んでいるので、それが理由で作業が速いということもあり得ます。

こういう場合でも、2学年、3学年上のことをするようになると本来の姿が見え始めます。特に中学数学に入ってから急に進度が落ちるケースが多いです。

そこで進度が落ちない、すなわち新しい概念を飲み込むのに苦労しない子は優秀です。

 

では、進度が落ちるとどうなるでしょうか?

自分のペースでどんどん進んで行けるところが稲荷塾のよさです。学校では分かったようなことをうだうだと繰り返し、無意味なドリルが延々と続き、それにうんざりしているような生徒は稲荷塾での勉強が楽しくて仕方がないはずです。

ところがその快調さが失われ、何となく分からない、気持ちよく進めない、となったら急に楽しくなくなってしまうのです。

楽しくなくなると、やる気を失います。

中高生のように、「苦手だけど頑張る」なんてなことは小学生では起こりません。

 

ところで、「優秀」と「そうでない」がはっきりと分かれているわけではありません。

昨日、飛び切り優秀な生徒の話題を書きましたが、そういうレベルに始まり、東大・京大に普通に受かるであろうと思われる生徒は優秀です。しかし、もう少し頑張ればそのレベルに到達できる可能性のある子もたくさんいるわけで、そういう可能性がある子が3年生から始めたことによってやる気を失ったとすれば、それは何をしているのか分からなくなってしまいます。

 

実際、そういうケースがあったということです。

to be continued