受験生たちへ
京大理系の入試数学では150分で6問解きます。つまり、もし全部解くつもりなら1問25分です。
1問25分、大体これが標準的です。
ところで、25分で1問を解くとして、そのうちのどの程度の時間を使って方針を立てるべきでしょうか?
大体10分です。問題の意図や構造を理解するために図を描いたり、結論を分析したりとさまざまな方法を用います。そうして方針を立てるのです。
その後、計算や証明を実行したりする段階にも乗り越えなければならない困難が生じるおそれがあり、そこに15分はみておきたいのです。
ということで、方針を立てるのに10分以上かかるとしたら、本番ではその問題は「解けない問題」になってしまいます。
ですから、普段から時間を意識して勉強するべきです。のんびりと取り組んで、解けたからよかったと漠然と考えていると、本番では解けるはずだったのに解けなかったということが起こり得るのです。
模試なんかで点数が伸びず、答えを見て分かったからそれでいいや、とか、調子が悪かっただけだと軽く考えるのは問題の本質を見誤っている可能性があります。
もうそろそろ11月が終わり12月に入っていこうとしています。受験生はセンター試験のことも気になってきていることでしょう。
集中力を高め、研ぎ澄まされた感性をもって、1問1問に取り組んで欲しいと願っています。