子どもの将来に不安を感じることについて

子どもの将来を心配するということはどの段階でも起こります。

でも、小学生の子どもの勉強の出来を見て不安を感じるというのであれば、それは何かが間違っていると思います。

まず、なぜ不安を感じるのでしょうか?

親が子どもの将来について描いた何らかの理想像があり、それが実現しないのではないかと不安を感じるのです。

もちろん、親が子どもの将来に夢を描くのは自然のことで、そのこと自体が悪いわけではありません。

重要なことは、その夢が子ども自身の夢になるかどうかは子どもが決めることで、親が決めることではないということです。

子ども自身が知っている世界は狭いので、こんなこともあるよ、あんなこともあるよ、といろんなものを見せ、さまざまな体験をさせ、これがいいのじゃないか、と提案をしたり、その方向に引っ張ったり、こういうことをするのは親の役目です。しかし、「こうじゃないといけない」と親が決めてはいけません。

こういったことは程度の問題でもあるので、どこからがダメで、どこまではいいというようなことは言いにくいです。

でも、子どもの、特に勉強についての将来に不安を感じるというのであれば、それは明らかにバランスを崩しています。

親がいろんなことを決めすぎです。

子どもが小さいうちはそれでもやっていけるかも知れません。

しかし、子どもが中学生になり、自分で自分の夢を探し始めたとき、あるいは客観的に自分を観れるようになったとき、親が自分に描いていた夢は自分自身の夢ではないことに気付くようになるのです。

当然、こじれることもあります。女の子はお父さんを嫌い、話をすることすら拒否するようになる場合もあります。

 

子どもの心がどちらに向かおうとも、肯定的にそれを応援できるような関係でありたいものです。