小学生部の在り方

9月17日の試合で痛めた足が思いの外重傷で、リハビリを続けてきましたが、遂に今日からトレーニングを再開することができました。

しかし、マシーンの重いこと重いこと!

 

さて、昨日の数ⅠAの授業では思うところがたくさんあり、それについて書こうと思います。

上半期の数ⅠAでは稲荷塾のカリキュラムにしたがって中2から高校数学に入った生徒と、高校受験をして高校生になってから高校数学を始めた高1の生徒がメインでクラスを構成していました。

実際、トップ争いをしていたのは北野の高1生2人と灘と東大寺の中2生でした。

それが下半期の数ⅠAのクラスになると全く違う構成になりました。

ここには高1生はいません。

上半期に数ⅠAクラスに所属していた高1生は数ⅡBのクラスに進みましたし、下半期から入塾してきた高1生も多少の無理を覚悟で数ⅡBのクラスに入ったからです。

だから、全員中学生です。

上半期で数ⅠAクラスに所属していて、半年で数ⅠAをものにすることができなかった生徒がもう一度数ⅠAにトライしているパターン。

それから、下半期から入塾してきた中高一貫校生。

そして、小学生部のときに中学数学を終え、さらに中学数学のクラスで半年間のトレーニングを経てきた中1生2人。

 

構成もまちまちですが、レベルもかなりの広がりがあります。

まず、稲荷塾の数ⅠAクラスは反転授業で授業を進めますから、「稲荷の独習数学」で予習をして来ることが義務付けられています。

そして授業では40分から50分で総整理の講義をして、15分ほどで小テストをし、その直しをしてから補充プリント2枚で演習をします。

補充プリントは通常、1枚仕上げるのに30分から1時間ぐらい必要ですから、もし、授業時間内に補充プリント2枚を仕上げることができたとすれば、相当に優秀であり、それが授業の目標だと言えます。

はたして、昨日は5人の生徒が補充プリント2枚を授業時間内に仕上げました。

そのうちの1人は小学生部上がりの中1生で、この子はとんでもなく優秀です。あとの4人は上半期にも数ⅠAクラスにいた生徒で、2回目の挑戦で優秀だと言えるレベルに上がってきたのです。

 

ところが一方では、2時間の授業が終わって、さらに50分延長したところでやっと小テストの直しが終わった生徒も2人いました。

これは、まるでダメです。

勉強のイロハから学び直す必要があります。

実はこの2人も小学生部上がりです。

 

こうなってくると、小学生部の在り方を考えてしまいます。

稲荷塾小学生部では、学校の授業の進度が遅すぎて退屈だと感じている生徒を募集しています。

優秀な生徒が勉強の楽しさを感じ、刺激的に学ぶ場を提供したいと考えているのです。

学校の成績が普通ぐらいだという生徒には合っていません。

優秀でなくても個別指導ですから、自分のペースで学ぶことができ、それなりに進んで行くことができますが、中学数学のクラスを経て、高校数学のクラスまで来てしまうと、もうついてこれなくなってしまいます。

 

この前、松谷君は小学生部に合っていないとブログに書いたら、「いや、うちの子は松谷先生が気に入っています」というようなフォローをたくさんいただきました。

そういう子は基本的に優秀です。

私が思うに、松谷君が普段使っている言葉は小学生には合いません。「それは一般的に言ってな、…」とか、しかもそれを早口で言われて、違和感を感じないとすれば、それはちょっと変わった小学生だと思うわけです。

でも、ひょっとしたら、相手を小学生だと思わずにガンガン行くのがいいのかも知れません。

優しい雰囲気にし過ぎて、後でついてこれなくなるのでは意味がありませんから …