石の上にも3ヵ月

石の上にも3年などと言いますよね。

テニスのトッププレーヤーたちは、トップレベルに来てからさらに偉大な飛躍を遂げた人たちです。

しかし、トップレベルに到達してから、それ以上は成長できない選手も多く、というよりほとんどがそうです。

要するに、駆け上がった後は成長の速度が遅く感じられ、自分の課題と向き合い続けるのが難しくなるのです。

もし、それでも3年も努力し続ければ、突破できることが多く、「石の上にも3年」というのだと思います。

それができる人がトップに立ち、如何に才能あったとしても、それができない人はトップにはなれません。

 

これは、どの分野にも当てはまります。

 

勉強にも同じようなことが言えます。

 

たとえば、演習1のクラスでは「できなかった問題は必ず、自宅に帰った後、もう一度解答を見ないで自力で再現してみるように」と勧めています。

「ああ、なるほど」と思ったことと「次には自力でできる」ということが違うので、そのギャップを埋めようとしているのです。

これを実行していれば、3ヵ月で別人のようになります。

「石の上にも3ヵ月」という新しい格言を作りたいぐらいです。

数学ができない諸君は共通の特徴があり、それは、問題文を読んでから、なかなか鉛筆が動かないのです。大体10分ぐらいはじっとしています。

ところが、「石の上にも3ヵ月」を実行すると、突然動き始めるのです。

こちらから見ていると、はっきり変わったことが分かります。

 

まあ、トッププレーヤーになろうとしているわけではないので、結果が出やすいということもあり、ほとんどの諸君が動けるようになります。

 

しかし、

 

中には3ヵ月経っても動けない子がいます。演習1のクラスにも2人います。

こういう子は「自力で再現」をしていません。

のはずです。

本当に腹が立ちます。

こんな簡単なことができないでどうするのか?!

というわけです。

 

ですから、勉強ができるようになるかどうかは頭の良しあし以上に心の姿勢によると私は考えています。

頑張って欲しいです。