生徒と講師の最適人数比

松谷です。

先日の中学数学のクラスが、チューターの先生の急病と元々の休み予定、台風休講の振替多数、2人体験の生徒、

となって、僕が経験した中学数学史上もっともバタバタになってしまいました。。

僕とチューターの林くんの2人で、生徒18人?くらいいたような気がします。

できる限り生徒にとっていつもと変わらないくらいの対応になるように心がけたつもりではありますが、実際は少し対応が足りないなと思った生徒もいるかもしれません。

 

さて、そんなところから思ったのは、小学算数と中学数学における、講師と生徒の最適人数比です。

稲荷塾では、現在、講師1人に対して生徒5人という形をとっています。

これは、稲荷先生が経験則から決めたことのようですが、今の稲荷塾の形態でしたら丁度良いように感じます。

僕は、1対2を中心とする個別指導塾の塾長をしていたので、客観的に見れるのですが、数学はいろんな科目のなかで、1対複数にしやすい科目だと感じます。演習と講義のバランスから考えると。(国語や社会などは不可能です。)

ただし、僕なりに1対5で効率的にうまく指導できる前提を考えると次のようなことがある気がします。

1.生徒が解答を自分で見て答え合わせをするとき、答えだけ写して放置するというようなことをしない。

2.生徒が、問題をやっていて、もしくは解答を見て分からないときに講師に聞くことができる。

3.講師が新単元のポイントだけを1〜3分などの短時間で解説できる。基本的にどんな質問にも一瞬で答えられる。

4.生徒がある程度の理解力をもっていて、ずーっと手取り足とりでなくても大丈夫。

5.問題を前にしたときに、ある程度の前向きさで生徒自らが進められる。講師に声かけてもらうまでいつも進めないというわけではない。

6.講師がある程度の視野を持っていて、各生徒の進捗を見て適切なタイミングで手を差し伸べられる。生徒のごまかしにもある程度は気付ける。

 

こんな感じでしょうか。

 

1対2以下の授業というのは、講師側が丸つけをするのが前提になっている気がするんですね。

その前提だと、1対5とかは無理です。

 

つまり、講師がすべての問題を丸つけしてくれる手取り足とり的な良さはあきらめて、そのかわり自主性や先生に聞く力を育みつつ、講師が丸つけを始めるまでの待ち時間または丸つけをしている間の待ち時間を省略できる形にしているわけですね。

ある程度の理解力とコミュニケーション力があればこの方が逆に効率的であるとも言えます。

まあ、ある程度の理解力とはなんだという感じにはなりますが。。公立の学校とかで、授業を聞いたらすぐわかって基本問題は解けるかなって感じですかね。

 

僕は、すごく苦手な子については、その子と相性がよく信頼できる人が見つかるならば、家庭教師が一番いいと本音の部分で思っていますのでね。そういう人を見つけるのが大変なのと値段が高いというのはありますが。

 

ただ、すごく苦手ではなく、ある程度得意ならば、稲荷塾方式が効率的に伸ばしやすい気はします。