その事象は本当に珍しいのかを確率で。

松谷です。

きのう、おいっこたちと夕ご飯を食べていたのですが、すごく珍しいことが起こったと騒いでいました。

どしたの?と尋ねると、

「恐竜シリーズのガチャガチャ?みたいなのを2回やったんだ。

そのシリーズには、恐竜が36種類もいるのだけれど、1番しょうもないやつが二回連続出たんだ!!(怒?!笑?!)」

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ということでした。

ほう。

珍しいことのように感じました。

確かにもし、その珍しさが、

「最もしょうもないだろうその恐竜が2回出るという事象」について言っているのだとしたら、

すごく珍しいと思います。

おおざっぱに購入時点で世の中に36種類が等しく1000体ずつ残っていたとすると、

最初に最もしょうむない恐竜を引く確率は、(しょうもないやつ)÷(全部の恐竜)の1000/(36×1000)=1/36で、

2回目も同じ恐竜を引く確率は、(1体減ったしょうもないやつ)÷(1体減った全部の恐竜)で999/(36×1000-1)です。まあでもこれは1/36とみなしてもいいでしょう。(ほぼ、1回目の結果が2回目に影響を与えないとみなしていいレベルってことですね。実質さいころみたいな感じですね。)

ということで、だいたい1/36×1/36=1/1296が求める確率ということになります。

これはかなり珍しいことといっていいと思います。

 

しかし、もし、彼が言う珍しさが「2回同じものが出たこと」について言っているのであれば、

 

それは本当に珍しいでしょうか。

 

2回目に1回目と同じものが出ればいいということですから1回目は何でもいいわけです。

 

そして、2回目で、世の中に残っている36×1000-1体の中から、1回目と同じ恐竜で残っているやつ999体のどれかを引けばいいわけですから、求める確率は、999/(36×1000-1)でたいたい1/36とみなせます。

これはそんなに珍しくないことのような気がします。1か月毎日がちゃがちゃすれば1回くらい起こりそうですしね。

 

まあそれも珍しいじゃんと言えなくもありませんが。。

 

(同じ恐竜が出るのは順列で考えると、(恐竜の種類)×(1000体のどれか)×(残り999体のどれか)で36×1000×999となり、すべての恐竜の2回の出方は、(36×1000)×(36×1000-1)よって、確率は、割り算して・・・とか考えると非常に面倒くさいのでやめておきましょう。もちろんこのように考えろと言われれば考えられなければだめですが。)

 

まぁこんな感じで、確率は、割と実生活と関連している気がします。

 

何かのテレビドラマでやっていた、トランプの神経衰弱で、最初にいきなり2枚めくったやつがあたりだった確率とか、

同じ誕生日の人が教室内にいる確率とか、

宝くじが当たる確率とか

 

その事象が本当に珍しいのかなとか、確率で考えてみるというのは、算数、数学の楽しみのとっかかりとしてはとても楽しいのではないでしょうか。

 

やっぱり楽しく感じないと、自分から勉強するようにはならないだろうなと思った次第です。

 

塾生には楽しさもできるだけ伝えていきたいなと。