100年の視野に立つ

50年ほど前、私より8才年上の従妹が洛南高校に入りました。

そして、高校の様子をよく話してくれました。

「音楽の授業なんかな、先生がクラシックのレコードを流してな、それで終わりなんや。ほんまラクナンや」

当時、洛南高校は公立高校へは行けない生徒が通う学校だったのです。

その後、特待生を募り、少しずつ実績を出す中で、少しずつ少しずつのし上がって行ったのです。

そして50年経ってみれば、洛南高校は京都のトップ校になったのです。

まあ、これほど行動が速い学校は見たことがありません。

自動車科をやめる、Ⅰ類は廃止、Ⅲ類は名称変更(高校から入った生徒でも優秀な生徒は内部進級の生徒と同じクラスに入れる仕組み作り)、附属中学を作る、附属小学校を作る、といった具合にどんどん改革していきます。

改革するということは傷を負うこともあるし、失敗することもあるということです。

しかし、それを恐れず実行するところがすごいと思います。しかもかなり大きな組織で!

 

さて、稲荷塾は50年後どうなっているのでしょう?

まず、生き延びているのかどうか?

そして、稲荷塾が主張するカリキュラムや反転授業等の方法論は日本全国に定着しているのでしょうか?

それは全く不明です。

しかし、50年、100年の視野に立って、本当に必要なことを追求していきたいです。