演習の効果を高めるには

演習の効果を高める方法は次の2つです。

  1. 基本技術を身に付ける。
  2. 1問1問を大切にする。

2. については、できなかった問題を解答を納得して終わりにするのではなく、もう一度再現してみるということが重要です。

そうすると、「あれっ?」と詰まることもあり、納得したはずの論理展開に疑問を感じたりすることが多く、それらの諸問題を解決することにより「納得」のレベルを上げることができるのです。

さらに、できなかった問題はストックしておいて夏休みなんかにやり直します。

私の経験ではこのときに自力で解ける割合は5割未満です。そうしてやっぱり、納得した後は再現します。

こういう作業を1問1問を大切にすると呼んでいるのです。

次に 1. についてですが、使う道具を整備しておくということです。

高3になってからとか、浪人が決まってから入塾して来た塾生は、基本的にこれができていません。

ですから演習をしながら、知識と技術を埋めて行かないといけないのです。

何をしているかと言えば、まず、数ⅡBのテキストをざっと一通りやります。

そうすると急にできる問題が増えます。

しかしその後、大概は数ⅠAのテキストもやった方がいいです。

数ⅠAも数ⅡBも1ヵ月ぐらいでやってしまうとすれば2ヵ月ですし、演習問題になじんで行く期間も必要ですから、やっぱり効果が見え始めるのは夏ぐらいでしょうか。

普通の問題は解けるぞ、となるのは。

 

まあ、忙しいです。

 

しかし、このようにすれば必ず成績が上がります。

 

頑張ってほしいです。

 

ちなみに、高2で演習のクラスに入って来た塾生も同じことが言えます。

ただし、高2ですから、ここでガンと上げてしまえば、断然見通しがよくなります。

かなり優秀な新高2の諸君が入塾して来ましたが、「技術」という面では古くから在籍している塾生、つまり数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲを稲荷塾で学んできた塾生との間に圧倒的な差ができています。そういう意味で、現段階では勝負になっていませんが、技術が追い付いてきたらおもしろいことが起こりそうで、すごく楽しみにしています。

それと同時に、稲荷塾で数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲを学ぶということはすごいことなんだと実感します。そこに在籍している諸君は他との比較ができないので、そんなものかなと感じていると思いますが、技術という面では正直言って他を圧倒していると思います。

だから、大変だと言わずに頑張ってほしいです。