勉強において大切なこと

息子がドイツ語を覚えようとしています。

ゲゲッ! ゲゲッセンとか自分もやったなぁ … と思いつつ、楽しんで見ています。

大学の試験はもうすぐ終わるようです。

しかし、大学入試はこれからが本番です。

頑張れ、受験生!

 

さて、勉強において、つまり、何かを身に付けるということにおいて大切なことは何でしょうか?

授業をしている側からすると、「それは、分かりやすい授業を提供することだ」と勘違いしがちです。

これは全く的外れです。

たとえば、テニスのサーブに悩みを抱えていて、デモビデオを漁っている中で「これだ!」というものを発見したとします。

それで、実際に打てるようになるでしょうか?

いや~ぁ、

あまりにリアルな例をあげてしまいましたが、当然ながら打てるようになりません。

もちろん、そのビデオは参考にはなりますが、その後、自分で試行錯誤することの方が圧倒的に重要なのです。

同じことで、分かりやすい授業は「参考にはなる」程度の役割しか果たせないのです。

それで、重要なことは何かと言えば、自分でやってみることです。

問題を解いてみて、分かったつもりだったのにうまく行かない、どうするんだったっけ、と悩みつつ本に戻って関連する内容を探す、… こういう作業の繰り返しの中で少しずつ身に付いて行くのです。

 

長年、いい授業を提供しようと思って努力して来ました。いい授業をすれば、きっとみんな伸びるだろうと考えて来たのです。

しかし、いくらいい授業をしても伸びない子は伸びないのです。

じゃあ、「いい授業」って何だろう?

いくら分かりやすい説明をしたとしても、彼らを行動に駆り立てるものでない限り何の意味もありません。

 

今、反転授業をするようになって、つまり、教えることをやめたら、彼らが学び始めたのです。

これは奇跡です。

 

to be continued