演習1について
昨日、演習2について書いたので、今日は演習1について書きます。
これは入試で問われる知識と技術を完成させるクラスです。
入試で問われる知識と技術の大半は数ⅡBの内容です。
ですから、演習1では1年を2つに分けて、数ⅡB全体を2通り演習します。
前半は各単元をポイント講義1回、演習2回の計3回ずつで回して行き、後半の入り口で少し数ⅠAを加え、その後は数ⅡBの各単元を2回ずつの演習で押さえて行き、最後は直前演習です。(受験生でない諸君も模擬的に直前感を経験することになります)
数ⅡBの基本をしっかり勉強してきた諸君は、早ければ3ヶ月、遅くとも半年で基本的入試問題がすらすらと解けるようになります。
ここで基本的入試問題と言っているのは神戸大学から阪大レベルの問題です。
そうして、いよいよ受験態勢に入るのです。(つまり演習2に進むということです)
さて、演習1に入るにあたって、一番重要なことは数ⅡBの基本ができているということです。
たとえば、三角関数の公式が怪しいとか、漸化式の解き方を忘れたといったようなことがあってはいけないのです。
本当のことを言えば、「加法定理って、あったよね。証明してみてちょうだい」なんて言われたら、にこにこしながら「それはね …」とすらすらとやってほしいのです。
そういうのが数ⅡBの基礎です。
これができておれば、ぐんぐん伸びます。
ですから理想としては、演習1に入る前に数ⅡBのテキスト(あるいは「稲荷の独習数学」の数ⅡBの部分)を短期間でざっと復習するのがいいです。
次に、演習1に入ってからは「1問1問を大切にする」ということが伸びるかどうかの分かれ目になります。
特に重要な問題は自力でできなかった問題です。
これには必ず印を付けておいて、もう一度やり直すということが必要です。
解答を見て分かったということと、次に自分でできるということは違うのです。
たとえば、解答を見て分かったと思った直後にでも、それを再現することができないということがしばしばあります。
いざ書き始めてみると、「あれっ、どうだったっけ?」ということが起こるのです。
これを経験して初めて、しっかりとした理解とはどういうものかを考えるようになります。
要するに自分に厳しくなるということです。
結局、演習1に1年かかります。そして演習2にも1年かかるので、高1終了時点で数Ⅲまで(最低でも数ⅡBまで)を終えておくことが重要になります。
ということで、いい形でこの2年間を作り出すための作戦が必要になり、それが稲荷塾の反転授業(倍速クラス)です。
to be continued