中学数学のクラスについて

今日は中学数学のクラスについて書こうと思います。

 

中学数学は代数、幾何、関数の3つでできています。

学校では週に数学の授業は5コマ以上あるので、それぞれを並行して学んで行くことになります。

ところが稲荷塾では週1回の授業なので、当初は代数を全部やってから幾何に進み、それが終わってから関数をするというテキストを作りました。

この考え方はそれで良かったと思いますが、基礎を学んだ後に急に難しい問題に取り組むような形にしてしまったので、消化不良を起こす塾生が続出してしまいました。

それで、このテキストに入る前に、簡単なプリントで一通りをざっとやってしまうことにし、それで機能するようになりました。期間で言えば、この簡単なプリントを約半年でやってしまいます。要するに中学3年間分の数学を約半年で大体把握するということです。

その後4、5ヵ月をかけてテキストをします。プリントで学んだことを総整理し、演習をするということです。

そして最後に、模擬テスト形式の高校受験の問題で定着を確認し、大丈夫だということになれば、高校数学の予習を始めます。

 

ところで、1年で中学数学全てをやってしまうと聞くと大変だと感じる方もあるかと思いますが、そうではありません。特に無理をする必要はなく、普通にできる量です。

逆に言えば、もしこれがこなせないようならば、高校数学を飲み込んでいことも難しいですし、将来的に京大・東大には届きません。

なぜなら、中学数学全部より数ⅠAの方が量が多いからです。

高校数学は数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの3つに分かれており、その中で数ⅠAが一番学ぶ量が少ないです。

つまり、

中学数学<数ⅠA<数ⅡB=数Ⅲ

という感じです。

しかも、数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲはそれぞれ1年未満で学んで行くのですから「このそれぞれより少ない中学数学を1年でやるのは当たり前だ」ということになるのです。

 

ということで、稲荷塾の中学数学のクラスは中1生が主体ですが、中2生もいます。中2生の場合は、中1のときにどのように勉強して来たかによりますが、頑張れば半年でこのクラスを卒業し、9月から数ⅠAのクラスに入れるかも知れません。

頑張る場合は、それを応援する体制を整えています。

具体的には土曜日に「演習の時間」を作っており、これは質問できる環境で自習するためのもので、何時間いても無料です。

ですが、けしかけているわけではありません。中2生でも1年かけて中学数学を仕上げるやり方は有力です。もし早めにできた場合は数ⅠAの予習に多くの時間がさけるので、その後の学習がスムーズになります。

 

ここで「数ⅠAの予習」という内容が出て来ていますが、高校数学に入ると学び方が変わるのです。

これについては、また回を改めて紹介しようと思います。