「復習した」という言葉の重みの違い

松谷です。

小学生の算数では、四年生以降の内容についてはそれぞれ学年の確認テストがあります。

中学数学では、3回の授業に一回くらい確認テストがあります。

高校数学では、毎回小テストがありますが、それに加えて、2単元ごとくらいに単元テストがあります。(2ヶ月ごとくらいでもあります。)

そこで、だいたい授業では、次の回はテストするから復習して来なね。という言葉をかけます。

で、まぁ、復習を促すわけですが、その復習度合いは生徒によって全く異なります。

さらっとノートに目を通すだけの人もいますし、独習数学など参考書に目を通すだけ人もいますし、そこまでに間違った問題を解き直す人もいますし、該当範囲の全問題を解き直す人もいます。

 

まあ、復習の目的が達成されれば、どれが正しいということはありません。

 

復習の目的としては、今まで、できてなかったところをできるようになってるか確認するか、いったんできたつもりになってたけど忘れてないか確認する、もう一度全体を見て全体像を把握するとかでしょう。

 

もし、目的が達成されないならば、それは復習したとはいえないわけです。

 

たとえば、全体をさらっと見ただけで、目的が達成される人は、それでいいわけですが、普通の人はそれで目的は達成されないわけです。

 

ですから、間違った問題を自分で解いてみたりしなければならないなということを悟ったりします。そして、さらにそれでもしっくり来なければ類題を解いたり、参考書に戻って理解したりしなければならないということです。

 

さて、小学生部では、学年ごとに確認テストをやって、80点未満だったら、再テストを実施しています。

 

再テストの前には、前回のテストのまちがったところの復習をやってから受けてもらいます。それで、基本的には小学生は自分で復習するのが難しいケースの方が多いので、テストを授業中に、一緒に復習しています。

 

ただ、復習が授業の途中で終わってしまったようなケースでは、仕方ないので、「じゃあ残りは家で復習してみてね。それで、わからんかったところは、次の授業の最初に確認して、疑問を解決してから、再テストをしよう。」と言っています。

そして、次の週に授業に来て、

「おっ、今日再テストやな。復習はしてきたか?わからんところなかった?」

と聞きます。

そしたら、だいたい、生徒は、

「復習してきた!わからんところなかった!」

と言います。

で、本当かなぁと思って、再テストをやってみると、

半分くらいの生徒が、前回の間違いをそのまま踏襲してきます。前回より点数が下がる子すらいます。

そして、僕の

「おまえ、全然、復習してへんやんけ!(怒)」

という怒りの声が飛ぶわけですね。(女子にはもう少し上品に注意しますが。。内容は一緒ですね。)

 

まず、復習はノートにしっかりやった方がいいと思います。そして、「復習した!」といって、その痕跡を僕に示さない子は復習できてないに等しいかなと思います。

 

まぁ、小学生のうちは、本当に楽しんで欲しいというのが第一です。(特に小5くらいまでは。)

 

ただ、あまりにも、グラグラとしたものを積み重ねていくと、どんどんと楽しくなくなって、どっかで完全に行き詰まってしまいます。

ですから、自分はどれくらい考えないと理解できないのかなとか、どれくらいやらないとしっかり頭に入らないのかなとか、そういう自分の特徴を掴んでいって欲しいと思っています。そうして、物事を身につけていくということがどういうことなのかっていうのを感じていって成長してほしいと思っています。それが、僕の願いです。