稲荷塾の挑戦
新しい英語の学び方を見つけるというテーマでA会話をスタートさせました。
そもそもの目標は
1年でコミュニケーションツールとしての英語を身に付ける
です。
でも、それがどの程度のレベルかというと、結構幅があるのも事実です。
それで、もう少し具体的な目標を提示し、具体的なノウハウを提供することも大事だと感じています。
ところで、
帰国子女や留学経験があるような人を除いて、日本人の英語学習者の最高到達レベルってどのぐらいだと思いますか?
これに対して、私には明確な答えがあります。
読者のみなさんは想像できますか?
私の答えは、
ずばり、松谷君のレベルです。
彼は正直言ってすごいです。
まず、Carmelia を日本に呼ぶためにさまざまな書類を入国管理局に提出しないといけなかったのですが、そのうちの1つに稲荷塾の事業計画書とその英訳というのがありました。この英訳が彼の稲荷塾での最初の仕事になったのですが、その作業は信じられないようなものでした。
まず彼は辞書を使いません。
そして、その速さ。日本語を読むなり、どんどん英語に訳して行くのです。
まあ、びっくりしましたねぇ!
次に、私の息子のコーチです。与えられたわずか1ヵ月の期間で英作の偏差値35からの逆転劇はあるのか?!
松谷君がした最初の作業は息子の模試の解答の仕方をチェックすることでした。
そして、英作の偏差値35の理由とできうる対策を示しました。
そこでの分析がすごかったです。
もちろん英作自身も弱いけれども、真の理由はボキャブラリーが不足していることだ。したがって、その前の英文解釈の段階で、意味を推理しつつ読むことになるので時間がかかり過ぎている。だから実質的に英作のための時間が確保できていない。これを克服するには …。
ってな感じで、結局息子を並みの京大受験生レベルにまで持って行きました。
その後もこの特殊技能を使って、何人かの京大受験生にアドバイスをしていますが、彼らの気付いていない弱点を露わにし、適切な方向性を示すことに成功しています。
これがTOEIC満点の実力です。
こんな人、身近にいますか?
だから私は、日本人の英語学習者としての最高到達レベルを松谷君のレベルだと思うのです。
ところが、Carmelia はそのはるか上にいます。
Carmelia もまた、英語を学習によって身に付けました。小学校に入る少し前から歌を聴いたりしながら徐々に学んで行ったのです。決して英語が母語ではないのです。しかも、海外に出たこともなかったのです。つまり、我々と同じように学んだのです。
なのに、どう見てもネイティブと遜色ないレベルに到達しました。
となると、この差は学び方の違いによるものだと思いませんか?
日本人はテストのために英語を勉強している。それに対して、フィリピンでは使うために英語を学んだ。
と Carmelia は言いました。「じゃあ、日本の英語教育よりフィリピンのそれの方がいいと思うのか」と尋ねてみれば「当然よ!」ですって!
日本の英語教育は相当にまずいと Carmelia は感じているようです。
そしてその姿勢を変えることができれば、驚くほど成長すると。
実際、何人かの生徒は劇的な変化を遂げました。
変わり切れていない生徒もいます。
ですから今後、「この姿勢の差」とは具体的にどういうことなのかを明確にしたいと思います。
そして、A会話に参加するすべての生徒がその劇的な変化を体験できるようにしたいと思います。
そのために、松谷君にA会話のレッスンに参加してもらっています。
ある意味スパイです。
松谷君だからこそ分かることがあるはずだと期待しています。
そして、さまざまなことが整理されれば、来年ぐらいには本にまとめてもらおうと考えています。
お楽しみにしておいてください。