企業秘密
反転授業では予習が重要です。
予習とは
- 「稲荷の独習数学」を読んで、新しい単元の内容を理解する。
- テキストの問題を解く。
- 解けない場合は「稲荷の独習数学」に戻って学び直す。
こういう作業をして授業に臨みます。
授業では、まず自力で解決できなかった問題についての質問をし、それを解決した後に講師が概要の総整理と補足説明をします。その後小テストをし、理解を確認した後に小テストの直しと補充プリントでの演習をします。
これができた場合は、数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲのそれぞれを半年で学ぶことができます。従来1年かけて到達したレベルより高いところに行くことができます。
さて、ここからは企業秘密に属する内容です。
どの程度の塾生がしっかりとした予習をしているのでしょうか?
もし、クラスの半数以上の生徒が「しっかりとした予習」をしていれば、そのクラスはそういう雰囲気になります。当然、講師の話す内容も変ります。一からの総整理ではなく、補足説明が中心になり、発展事項にも触れることになります。予習が十分でなかった生徒は、これはまずいと気付いて、努力し始めます。要求されているレベルに自分が到達していないと感じたら、土曜日の演習の時間に来て、チューターに助けてもらいながら、そのレベルに至ろうと頑張るのです。
で、そのようになっているクラスは、反転授業を実施している現5クラスのうち2クラスです。
あとの3クラスは、予習が不十分な塾生が主流になっています。
予習が不十分だと、授業に来てようやく学ぶべきことの概要を知ります。これだと、テキストの問題を自力で解くことはできず、半年ではそのクラスを卒業することができません。
半年で卒業できなければ、もう半年同じ内容を勉強することになります。そうすると、2回目には自力でテキストの問題を解いて予習して来ることができるようになる場合が多く、結局1年でそのクラスを卒業することになります。
めでたしめでたし。
ところが、
2回目なのに、まだ自力での予習ができない塾生もいます。
その子がもし、中2とか中3だったら、「仕方がないなぁ、早くちゃんとできるようになってね …」などと長い目で見ることができます。でも、学年が上がるごとにだんだんと見方は厳しくなり、ある一定の基準を下回った場合はフォローの限界を感じることもあります。
稲荷塾のレベルは年々上がっており、早晩、全クラスが「半数以上の生徒が予習をしっかりしているクラス」になるだろうと思います。そして近い将来、「全員が予習をしっかりしているクラス」が実現するはずですし、そうなるように頑張って行きたいです。