昔話

先日、京大NF(11月祭り)で息子がチョコバナナを作っているという話を書きましたが、これを買った(買わされた?)親子が現れました。

売った京大生は、まず、小学生の息子君にチョコバナナを手渡して、その後お母さんに「150円です」と請求したらしく、そのお母さんは思わず京大生は商売が上手いと感心?したそうです。

限りなく詐欺に近いけれど、まあ、お祭りですから許される範囲でしょうか …。

 

ところで、商売といえば、稲荷塾も一応商売です。

決して詐欺ではありませんが、建物も準備しないといけないし、宣伝費もかかります。結構大変なのです。

ですから、もっと安い月謝で運営できれば … と申し訳なく思うことも多いですが、お許しください。

 

と、宣伝費の話が出たところで、少し過去を振り返りつつ懺悔しておきます。

稲荷塾の最初のチラシは私がワープロで作りました。それを関ブリ(私が当時勤めていた予備校)のリソグラフで1万9千枚刷りました。

予備校のリソグラフは授業で使うプリントを刷るために準備されており、もしこれを私用で使う場合は氏名と枚数を書き込んで、後日その費用を払うことになっていました。

 

ところが、

 

もちろん、氏名と枚数は書き込んだのですが、いつまで経っても請求がきません。

おかしいなぁと思いつつ、自分から言い出すこともないかと考えて放っておいたら今日に至ったというわけです。

関ブリもつぶれたし、もう時効ですよね …。

 

話ついでに、

 

1万9千枚のチラシって、どのぐらいの量かご存知ですか?

これはそごい量です。

それを知らなかった当時の私は、初代塾生の福田(現、任天堂勤務)に軽の車で取りに来てもらって家まで運んだのですが、トランク、後ろの座席、助手席がチラシでいっぱいになり、仕方なく私は電車で帰宅しました。

正直言ってちょっとびっくりするぐらいの量でした。

そういえば、今日は福田の43才の誕生日です。元気にしているか …。

 

それで、そのチラシの効果はどうだったのかと言うと、1人の反応がありました。

1万9千分の1です!

商売って厳しいですよね?!

まあ、ワープロで作ったチラシはみすぼらしく、さらにそれをリソグラフで刷ったので、印刷がいがんでいるものもあったりして、いかにも怪しかったことを考えると1人でもよく問い合わせてくれたものだと思う面もありました。

しかし、その子が京大の法学部に受かり、稲荷塾は細々とつながって行くことになったのです。

 

いや~ぁ、

 

歴史を感じますねぇ!

と同時に、奇跡的な幸運に驚かざるを得ません。立ち上げ自体もぎりぎりの出発でしたし、その後も、つぶれても仕方がないような状況が何度もありました。

それらを何とか生き延びて、今ようやく形になり、当時の私ぐらいの年令の松谷君がやってきて、私の夢を引き継ごうとしているのです。

まあちょっと感動しますし、ますます頑張って行こうと思うのです。