生徒に驚く

松谷です。

昨日もいつものごとく楽しく小学生部のチューターをさせてもらいました。

昨日のトピックとしては、

4回目の再テストで、100点をとって合格した子がうれしそうにしてた(ほっとしてた?)のが印象的でした。

1回で理解させられへんのかい!お前の教え方に問題あるんちゃうの!っていうのはごもっともな意見です。

ただ、教えててそんなに甘くないなとも感じます。それはたぶん誰が教えてもです。どこぞのカリスマ先生みたいな人であってもでしょう。

もちろん、一回ですいすいわかって行く子もいますよ。でも、それは、少数派なんじゃないでしょうか。10人に1人とか。なので、まぁ最終的にできるようになったのならば、多少途中でつまずいたとしても、自分が納得できたことに喜んで進んでいってくれればなと思います。難しいかもしれませんが、親御さんもカリカリしすぎず、いいタイミングでフォローを入れながら見守って欲しいなと思います。

さて、上はただ、生徒を微笑ましく見守ってただけなんですが、生徒には時として新鮮な驚きをもらいます。

昨日は2人くらいの生徒に驚きました。

1人は、小3の子です。彼は小5くらいの内容をやっているんですが、前に学習してた部分の抜けがかなり目立ってきていたので、一度ストップして、復習しようかなんて話を本人としていました。まぁ、なので、多少こちらががんばらないとなーなんて思っていたのですが、彼の真骨頂はそんなところにはなかったのです。

授業外の雑談のなかで、彼が、法律のこと、税金のこと、社会のこと、動植物のことなど、純粋にいろいろな学問内容や、世の中のあらゆることを、あふれる好奇心で自分の中に受け止めていることがわかりました。それこそ僕よりもっとうまく世の中を捉えている部分もいくつもありました。

あー、これは算数がちょっと先の学年の内容で詰まっているとか、ちっちゃいことだなと。

まぁ、結局だいぶリードしてるわけですから、あせらすことなく、無理させすぎることなく、ちょっとずつ修正していってあげられれば、いいなと思ったわけです。彼の良さを自然な形で活かすためにも。

 

2人目は、中1生です。中学数学の時間が合わないので、小学生部で教えているのですが、まぁ素直にすごいなと思います。

3ヶ月前くらいに中学数学を一通り終わったので、数1aを始めたのですが、もう終わりました。(テストを残すだけです。)

適当に早いだけかと思うじゃないですか。そうではありません。前期の生徒が受けたテストをやってもらっているのですが、比較すると毎回ほぼトップの成績だったりします。

まあ、でも僕が本当に驚いているのは、そういう理解力とかスピードとかではないんですね。

純粋に数学に向かうその気持ち、貪欲に学んでいくその姿勢に驚いているんですね。

あー、低学年くらいから、興味に任せてやらせてみたら、こういう人も出てくるのだなと思ったんですね。

受験が近づいてきたりすると、どうしても、受験という目的のための数学になります。そうすると楽しもうと思っても、まぁ少し精神的に難しいところがでてきます。(稲荷塾はその中でも、他のところに比べると最高クラスに楽しく教えているところだと思ってはおりますが。)

もちろん、受験があるから、我々の仕事も一定の需要があり続けるという意味では、大事なことなんですが、それでも、こういう純粋な感じは、低学年だからこそ見えやすいものかもなぁと思ったりもしました。

 

僕も、教え手として、生徒に刺激をもらいながら、成長していきたいと思います。