生徒募集③

生徒募集①では新高1生について書き、生徒募集②では主に新高2生について書きました。

今度は新高3生について書きます。

まず、東大、京大の数学の問題は大半の受験生にとって難しいわけですが、そのレベルの問題を解けるようになるためになるために書かれた問題集や参考書はどういった人が書いているのでしょうか?

それは、とても頭のいい人が、しかも非常によく勉強した人が書いているのです。

一つ例を上げましょう。

私には数学の師匠が2人いますが、そのうちの1人のD先生は河合塾の講師です。

彼は京大の問題だったら、文理合わせて11問を約1時間で模範解答を作ってしまいます。

問題を読んだ後、う~ん、などと考え込んでいるのを見たことがありません。読んだらすぐに、間髪を入れずに鉛筆が動き始めます。

授業は緻密に計算されていて、板書を写したら、それが即参考書になるような授業をします。

絶対に真似はできません。

予備校にはこういう人がごろごろいるのです。

こういう人の授業を受けたり、こういう人が書いた問題集の解答や参考書を読めば、その鋭い分析や観点にいちいち感動し、何か視界が開けたように感じます。

しかし、彼らと同じような発想ができるようにはなりません。

なぜなら、勉強して来た背景が違い過ぎるのです。

それで結局、地味な努力を続けるしかないということになるのです。

 

この究極が鉄〇会です。

ここの講師たちは基本的に医学部の学生ですから、技術がありません。

あるのは、ただ膨大な勉強をして受験に勝ったという実績だけです。

だから、ただ膨大な勉強をしましょうと奨励します。

そういう方法もあると思います。

 

では、稲荷塾の特長とは何でしょうか?

それは、私が予備校の講師をしながら数学を学んだ過程と関係があります。

私はとことんD先生に憧れ、どうしたら彼のように発想できるようになるのだろうか、どうしたら彼のように見えるようになるのだろうか、と考え続けたのです。

それで得た結論は、上に書いた通り、彼のようにはなれないということです。

勉強して来た背景が違い過ぎるのです。彼は京大の理学部数学科でドクターまで行っていますが、要するに受験数学がどのように作られているかをその背景まで細部に至るまで知り尽くしているのです。

もちろん同じようなところまで勉強すれば、D先生のようになれるかも知れません。

でも、それは高校生には無理ですよね? 私も途中で無理だと諦めました。

そうではなく、私が追及したのは、高校生の知識の範囲で東大、京大の問題が読み解けるようにはならないのか、ということです。

はたして、

道はありました。

その鍵は問題の分析の仕方にあったのです。

1時間で11問の模範解答を作るなどということはできませんが、2時間半で(東大も京大も数学の試験時間は2時間半)、6問を解答することができるようになります。

いつかこれを本にまとめたいと考えていますが、現段階では稲荷塾の演習2の授業でこの内容を伝えています。

ある程度の基礎技術が身に付いた段階(演習1終了段階)から約1年でこの技術をものにすることができるようになります。

東大、京大志望の新高3生を歓迎します。

ばっちりこの技術を伝えます。