初採点!

松谷です。

昨日と金曜日は稲荷塾での初採点をさせて頂きました。

実は、答案自体は前職で教材作成をしているときに、それなりの量は見てはおりました。(あっ模試の基準作成もありましたね。)

今は、昔とは違って、実際受けた入試を生徒に再現してもらった再現答案を集めるという習慣がいろんな塾や予備校にあります。これは、開示得点という、実際の入試の得点を教えてもらえるという制度が始まった影響でしょう。

開示得点と再現答案を合わせることで、実際どこまで書けば何点くるんだといったことが推測できるようになるからです。そして、枚数が多ければ多いほど、その推測の精度が上がることは想像に難くないでしょう。

そんな状況もあるので、予備校は再現答案を集めるのが、いつからかブームになっていました。

そして、予備校でなく教材作成する部署でも、どんな答案を書けばよいかという情報を伝えたりするために、答案をいっぱい見るということを行っていました。

特に前職の会社は答案を集めるのはかなり得意な会社だったので、会社にいる間に、少なくとも、200人分くらいの東大入試と京大入試の再現答案を見ておりました。(収集自体はウン千枚ですが、残りはデータでだけ見てました。)

そして、それを元に、ここまでできててこんだけしか点数もらえないのかぁ、逆にこんなにもらえるのかぁ、〇〇高校の数学の点数は低いな、うぉ東大数学満点だ、京大は結構完答が求められるなぁ、化学明らかにゲタ履かせているんじゃないか、物理あんまり過程見ていないんじゃないか、などの情報を得て一部を記事にしたりしていました。

だから、採点すること自体はそれほど驚きがある作業ではありません。少なくともそう思っていました。

 

しかし、実際は、全く違いました。

 

これまでは、答案をどこか俯瞰して客観的に見ているだけでした。ただ、今回採点したのは、本当に身近な塾生の答案であり、その採点を通して、少しでも何かを得てほしいという願いが入るわけです。冷酷な採点ではなく、人間味のある採点つきの添削なわけです。

そうすると、コメント一つとっても、慎重になるわけです。(それが辛辣な言葉であったとしても…。)

ちょっと最初ということもあり、時間をかけすぎた感はありますが、ひとまず、今の自分が答案から感じたことはすべて伝えるようにしたつもりです。

特に受験生は何かを受け取ってもらえると嬉しいなと思います。