その解答自分で思いつけますか?(追記あり)

松谷です。

昨日は、小学部の授業のあとに、「演習1」の直前演習の後の解説を20分程度させて頂きました。

対象が新高3生や受験生だったので、数1Aや数2Bの授業とはまた、違った感覚でした。

 

実際、自分も解いてから解説に臨むわけなのですが、

稲荷先生の解答とはちょっと違って、急きょ別解を書いて添えることになったりしました。

 

高校生だとこんなところに迷うだろうな、問題のポイントは端的に言うとここですよ、解答が思いつくまでの思考の流れはこんな感じがよいでしょうというのを授業では伝えたつもりです。

 

さて、はっきり言って、数学Ⅲまでの授業を大切に聞いていれば、解答を読んで理解することはだいたいできると思います。(理解できない場合は勉強不足です。)

 

ただ、個人的には、そこから3段階の壁を越えなければならないと思います。

 

1段階目は、実際その解答をちゃんと正しく再現できるかですね。稲荷先生が言うように、分かるのと書けるのはまったく違うわけです。書いてみると、あれ、ここはどういう論理だろう、ここは怪しいなっていうところが必ず出てくると思います。書いて再現する中で理解を確かめるといいと思います。

 

2段階目は、その問題に類する問題にあたったときに、その知識や考え方を引き出していけるかです。演習でやった問題そのものに対して、解答を作ることができたとしても、まったく同じ問題はほぼ出ないわけです。となると、その問題から、大事な考え方や思考の流れを抽出して、自分のものにしなければならないわけです。稲荷先生は、授業でも、もちろんそのあたりはかなり話されていると思います。あとは、その部分をなんとか吸収しようっていう授業中の気構えだったり、ノートに整理して書いておくとかそういったところだと思います。

(追記)あっ、そもそも、その問題が、やったことのある問題の類題だと気づいたり、同じ思考が使える問題だって気づくこともすごく大事です。そのためには、気づくように問題を解きほぐす能力も磨かなければなりません。

 

3段階目は、それらを、時間内にやりきれるかというところです。これには、時間に対する意識を持ったうえで、解法や考え方を整理しながら、複数の考え方からどれがいいかを頭をフル回転させながら考えたり、実際試しながら切り替えたりする訓練をする必要があります。

 

どれも、瞬時にできることではありませんが、少しずつ確実にできるようになっていくと思います。出会う問題一つ一つを大事にして頑張ってほしいなと思います。