東大京大阪大の入試の違い

松谷です。

志望校については、高3生は、センター後の微調整が終わったころでしょうか。高2生はそろそろいったん固めていく時期でしょうか。高1生は遠いことと思いつつ、目標を高く持つ時期でしょうか。

さて、志望校を決めるとき、ひとつのポイントとして、入試問題の傾向や自分とそれとの相性を挙げることもできると思います。もちろん、やりたい学問、行きたい研究室やゼミ、校風、将来の夢などから逆算して決めるのが正しい姿なので、主たる理由にはならないかもしれません。ただ、そうはいっても、そんなのないしっ。。ていう人もいるといると思いますので。

実は、僕自身も英語数学の傾向を考えた上で、志望校を、高3の頭くらいに、模試の結果も受けて、決めた気がします。

そこで、東大と京大と阪大の入試の違いについて書きたいと思います。

まず、数学については、稲荷先生が言ってらっしゃると思いますので、僕の目からみて、ほんとにさらっと。。

東大は、発想が難しいし、数IIIの計算や、場合分けなど処理量多い!

京大は、問題がシンプルで、発想難しい、誘導少ないので、論理を一から組み立てて記述する!数IIIが少なめなのもあり、計算量は標準。

阪大は、京大寄りで、シンプルめだけど、数IIIも結構あり!

と感じました。三大学とも、整数、確率、微積分はよくでます。当たり前ですが。

そして、英語について。いま少し、生徒さんの答案とかをチェックしているなかで入試問題を改めて見る機会があったので、思ったことを。

東大

まず、時間に対して量がほんとに多い。記述量も考慮すると、toeflとかtoeicと変わらないきつさ。実用意識とはいえ、リスニングあり、自由英作あり、文法あり、和訳あり、要約ありと、なんでもありです。理解していることはもちろん、ぱっぱっと処理することが必要です。記号問題60弱/120くらい。

京大

問題英文難しい。英作文の日本語が難しい。問題の傾向が、数十年、和訳と英作文(和文英訳)で固定されていた。しかし、ここ数年英文の内容理解を記号で問う問題や、自由英作文が登場したりと、態度を、変容させたようです。いずれにせよ、量は多くないが、深い思考をしつつ、ひたすら書くことが必要。

阪大

英文和訳、内容理解を問う記述、和文英訳、自由英作文と、記述ばかりではありますが、すごくバランスの良い試験に見えます。京大と東大の間くらい?一般的な実力試験とか模試とかできっちり点数をとってきた人が結果を出しやすい気がします。

こんな感じです。もちろん、基本は、志望校に自分をアジャストしていくのが正しい戦略です。そして、超高レベルの人はどこでも受かります。

が、もし、結構際どいラインで、校風とか距離とかどっちでもいいわみたいな感じであれば、志望校の問題傾向を見てみてから決めてもいいかなと思います。

ただ、1年あれば、自分もまわりも結構伸びますので、高2の際どいは、あてにはなりませんが。。