稲荷塾小学生部は先取り学習か?

先取り学習という言葉をよく耳にします。

その意味は、学校より早く学んで、学校での理解を良くするということだと思います。

であるならば、稲荷塾方式は先取り学習ではありません。

全く違います。

その理由を2つ書きます。

まず、学校での理解をよくしましょうという意図は、稲荷塾方式の中にはありません。

私が問題視しているのは、学校教育における算数、中学数学、高校数学にかける時間のバランスの悪さです。

学校では平均的な学力の子(いや、もう少し下かも)に合わせて進度を決めているので、上位層に対するケアはほぼありません。

これでは、できる子にとって学校の授業があまりにも退屈なものになってしまうし、そのようにのんびりしているのが原因で、時間をかけて勉強するべき高校数学のところに来てどん詰まってしまうのです。

このようなバランスの悪さを是正しましょうというのが稲荷塾の主張第一点です。

もう一つは、勉強は退屈なものではないし、もちろん苦行でもないということです。

むしろ、スリリングで刺激的なもののはずだと思うのです。

たとえば稲荷塾に小学3年生の子が入塾してきたとして、大概4年生になるまでには算数は終了して中学数学に入って行きます。どんどん新しいことを習って、新しい視点を得て、その学びは楽しいはずです。

一つの目安ですが、算数の場合、1学年分は2、3か月で終了します。中学数学に入るとペースが落ちて、1学年分を進むのに半年から8か月かかります。

これは週1回1時間の学習での結果ですが、中学数学に入ってペースダウンするところが今一なので、中学数学に入れば週2回で2時間勉強するように切り替えて行こうとしているところです。

これを楽しみましょう、というのが稲荷塾方式です。

どんどん行くけれども、それは詰め込みでもないし、学校での理解を良くするためとか、中学受験のためでもありません。

ただ楽しいからです。