英語の文化に飛び込む

2020年からはセンター試験が実施されなくなります。

稲荷塾ではもともとセンター試験対策をしていなかったので、センター試験廃止の影響はありません。

センター試験がよかったのか、悪かったのか、いろんな意見があります。ほんの少しだけ聞いてみると、どちらもそれなりに説得力があり、なるほどと思わされますが、それ以上追及する気になれません。正直言って興味がないのです。

幸い私が京大の理学部を受けたとき、センター試験は足きりのために使われ、それをクリアすると2次試験の点数のみで合否が判断されました。

嬉しかったですねぇ。

京大で数学を勉強するのに、なんで社会や古文の点数が必要なのかが理解できなかったからです。

まあ、レベルの高い大学になればなるほどセンター試験の比重は下がります。たとえば東大ならセンター試験と二次試験の配点の比は4:1です。

ということで、センター試験廃止には基本的に賛成です。

そんな煩わしいものはなくてもいいんじゃないかというわけです。

ですが、それに伴いAO入試を導入し、将来的にはそれを中心にして行くとしたら、これは考えさせられる問題です。

それぞれの大学が自分のカラーに合った学生を獲得するために、特色ある入試を実施するの当然のことですが、それがAO入試なんでしょうか?

従来の入試もすでに一つの文化になっていて、十分に機能していると思います。

たとえば、学部を卒業して大学院を選ぶとき、基本的に東大のレベルはアメリカのトップ大学より上だと聞きます。ですから語学力を中心に適切に準備すれば、かなり希望どうりの進学ができると。

ましてや大学入学時の学力レベルは、東大の方が圧倒的に上だろうと想像します。

なぜでしょうか?

それは入試制度の問題です。

東大が難しい入試問題を出し、それが解けるようになろうとして高校生が勉強する、そうして高い学力の子が集まるとなったのです。

それを面接とか、エッセー、それに高校生のときのアクティビティーなんかで合否を判定するとやってしまったら、それでも彼らは勉強するでしょうか?

まあ、この入試という文化は上が判断して、こうしよう、ああしようと勝手に操作してはいけないと思います。時間をかけて、徐々に改善して行かないといけないと信じます。

もし、一気にAO入試だと舵を切ったとすれば、稲荷塾の仕事もなくなりますしね。

 

しかし、英語の入試を読み書き中心のテストから、TOEFL や IELTS のようなものに切り替えて行くのは必然でしょうねぇ。

もともと、明治のころは欧米の文献を翻訳する必要から読む力が大切だとされて来たわけですが、今や人と人が直接会って情報を交換する時代になったので、それに対応しないといけないと思うのです。

そういう意味でA会話(稲荷塾英語クラス)をすることには意義があります。

A会話の目標は

コミュニケーションの道具としての英語を約1年で身に付ける

です。

これは、一見非常に難しいように見えますが、英語の文化の中に飛び込んで行けば、案外簡単でした。

Carmelia のレッスンは英語でゲームをしたり、洋楽の歌詞を埋めたりと遊び感覚の部分が多く、常に大爆笑が起き、とても楽しい雰囲気です。そして生徒を見ていると、まず驚くほどヒアリング力が伸びます。

従来の英会話スクールとは全く違うメソッドです。

Carmelia 自身は3か月もあれば、普通に会話できるようになるのは当たり前だと考えているようです。

 

そうそう、契約書と Addendum 、これは契約書の追加事項みたいなもので、フィリピンの国が大切だと考えていることを契約書に書き加えたような形になっていますが、これがようやくできて、今日 Carmelia に送ります。それにサインして返送してもらい、それに資料を付けて入国管理局に申請するのです。

ちゃんと間に合うように頑張りますので、期待して待っていてください!