焦っても意味がない

昨日は林君(ペラペラガイ)のチューターの日でしたが40分も早く来たので、ちょうどいい、ということで、算数オリンピックの問題を2問解いてもらいました。

そしたら、

何と、私が作った解答に不備があることが発覚!

演習2の授業でその問題を使うことにしていたので、助かりました。

 

さてこの前、基礎技術が身に付いた状態で受験学年を迎えるべきで、そうでないと高3になってから伸びないというようなことを書きました。

でも、学校としてそういう傾向をもっているところがあることにも気付きます。

その高校では数IA、数IIB、数IIIを一通り学ぶ期間を短縮させ、ほぼ2年間で終了します。これは演習のための時間を作るための手段で、そのこと自体はいいことだと思います。

しかし、基礎が身に付く前に難しい問題をさせるのです。私の感覚では高3になってから取り組むべきだと思うような問題が高1、高2の課題として与えられ、解けない彼らが質問に来るというようなことが何度もありました。

かなり上位に焦点を合わせているという印象です。

そうすると、その上位に届かない子が空回りし始めるのです。結果としてそういう子は焦り続け、高3になってから伸び悩むのです。自信を持って、やるべきことを地道にすればいいだけなのに、まるで溺れるように弱って行くのです。

今年の高3にこの特徴をもった子がいて、この子、1昨年のあの子に似ているなぁ、などと思っていたら、2人は同じ高校でした。そういえば、あの子も、それからあの子も似た感じで、しかも同じ高校でした。

それで気付いたのです。もっと早く気付くべきでしたが、今なら何とか間に合います。

さっそく、「稲荷の独習数学」の数IIBを、弱いところから始めて全部やり直すように言っておきました。

これは入試問題が解けるようになるためのパーツです。これをしっかり深く理解すれば、いくらでも伸びて行けるのです。